6/14(土)【若年女性を対象とした支援の在り方に関する研究成果報告会】Colaboとつながった若年女性に着目して
2022年、女性支援法が成立し、性搾取に取り込まれやすい若年女性に対する支援が法律に盛り込まれました。しかしその後も、全国から家出した少女が歌舞伎町に集まり、彼女たちを狙った性売買業者の活動は活発化しています。家出や性搾取の問題が、少女の「非行問題」として語られることも続いています。支援の必要性が認識されても、具体的な支援の在り方が理解されないまま、形だけの支援が広がりつつあることに危機感を覚えています。
Colaboは若年女性たちと「共にある」ことを大切にしていますが、それはどういうことなのか、どのようなかかわりを持ち、どのように活動しているのかを伝えるため、2020年、調査研究チームを立ち上げ、若年女性たちとのかかわりの記録から、必要な支援の在り方を分析し言語化を試みました。
本イベントでは調査の報告を報告するとともに、韓国で性売買女性を支える活動をおこなってきたチョン・キョンスク氏を招き、若年女性に対する支援の在り方について考えます。
6月14日(土) 13時~16時 @早稲田大学
参加費:無料(寄付チケット、後日配信チケットあり) 同時通訳あり
●申し込みはこちら(当日券はございません)https://peatix.com/event/4399062/view
●チラシダウンロードはこちら
〇プログラム
第一部:若年女性を対象とした支援の在り方に関する研究 成果報告
・日本の若年女性の現状や取り組みの実際・課題 報告:仁藤夢乃(Colabo代表)
・若年女性が経験する困難と支援課題 報告:岡部茜(大谷大学)
・Colaboの若年女性とのかかわり 報告:阿比留久美(早稲田大学)
・かかわりによる若年女性への影響と支援のあり方に関する提案 報告:阪東美智子
第二部:日韓の実践から考える女性支援
「韓国の性売買サバイバーとともに歩んだ経験から~支援において大切なこと」
ゲスト:チョン・キョンスク氏
韓国釜山の女性人権支援センター「サルリム」初代所長。二十代の頃は生きる道を探して迷い続けたが、二十代後半に女性学に出会い、釜山で性暴力、DV、性売買の分野で現場活動家として働くようになり、性売買女性を支援する「サルリム」を立ち上げた。性売買の現場に飛び込み、性売買女性の信頼を得ながら支援する活動に全力を注ぎ、その軌跡が「玩月洞の女たち 韓国の性売買サバイバーとともに歩んだ女性連帯の記録」(現代人分社)として日本でも翻訳出版された。
釜山女性団体連合代表、釜山地方裁判所青少年和解勧告委員としても活動するかたわら、大学で女性学および社会福祉学を講義するなど、多方面にわたって活躍。現在、釜山広域市女性暴力防止総合支援センターセンター長、釜山国際映画祭非常任理事を務めている。