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【弁護団声明】Colaboの生活保護関係等の業務について

Colaboの生活保護関係等の業務について

一般社団法人Colabo及び同代表理事仁藤夢乃代理人弁護団

「Colaboは、未成年女子の生活保護の申請にあたって、健康であっても『疾患により就労不能』という虚偽の説明を役所に対して行わせて、不正に受給させているのではないか?」
「生活保護を受給している未成年に、週2回、バスカフェでティッシュ配りのアルバイトをさせて賃金を支払っているのでは?」
などという疑義を述べる声が見られましたので、この点について念のためご説明します。

1 まず当然のことながら、Colaboのスタッフが未成年者の生活保護の申請に同行して支援する業務は現実に行われています。

2 虐待されて親から逃れてきた未成年者については、現に金銭も職業もなく、親族の扶養も受けられず、生活が困難な状況であれば、健康であっても生活保護を申請して受給が認められるのが一般的です。健康な未成年者がわざわざ疾病があるかのように作り話をして申請する意味などありませんし、そもそもそのような不正行為をColaboが行わせることなどありません。

3 このような未成年者が就労を目指すことはもちろん望ましいことであり、Colaboとしても積極的に支援や助言をしています。就労して一定以上の収入が得られるようになれば、支給される生活保護費が減額または停止されることは、言うまでもありません。

4 ちなみに生活保護利用の有無にかかわらず、様々な若年女性の中長期の居住のためにシェアハウスを確保していることは従来から活動報告書などでご紹介してきたところですが、このシェアハウスは、例えば3LDKの物件の場合、その3LDKの物件の中に3名が居住(3LDKの中の各部屋に1人ずつ居住)するというような運用です。(3LDKの中の各部屋に3名ずつ居住して合計9名や10名の大人数が同居生活しているわけではありません。)

5 これまでにも説明してきた通り、Colaboが支えている若年女性には、生活保護利用者もそうでない人もいます。受給要件を満たす人が生活保護を利用することは何ら非難されることではありませんが、Colaboのシェアハウスを利用する若年女性の中に、生活保護利用者は多くありません。なぜなら、Colaboのシェアハウスで支援対象とする若年女性は、基本的にはむしろ公的扶助を利用することができない状況におかれた女性たちだからです(2022年11月29日Colabo及び仁藤夢乃さんに対する誹謗中傷等について)。
シェアハウスの利用者が生活保護を申請した場合は、調査の段階で自治体担当者が家庭訪問し、女性が暮らす部屋や、物件の間取りや広さを確認しています。生活保護受給決定後は、規定に沿って保護費が本人に支給されています。本人が役所から家賃として受給している生活保護費以上の家賃やその他の利用料をColaboが本人に請求することはありません。

6 Colaboが生活保護利用者の受給した保護費を取り上げて管理するということはありません。

なお付言すると、仁藤が委員を務める厚労省の「困難な問題を抱える女性への支援に係る基本方針等に関する有識者会議」で検討されている政省令案において、女性に対する給付金を施設が預かることが前提になっていると読める箇所がありましたが、これはColaboの原則的な考え方とは異なるものです。
そこで仁藤は、2022年12月12日付で同会議に提出した資料において、
「民間団体では本人の権利で、本人が受け取るお金の場合は基本的には本人が管理することになっていることが多いと思うが、これは、本人と話し合って預かったりすることもあるということか。預かる前提で書いてあることに違和感があるため、必要に応じて金銭管理を手伝うこともできるという書き方にしてはどうか」
と指摘しています(困難な問題を抱える女性への支援に係る基本方針等に関する有識者会議(第3回)仁藤提出資料)。
ここで直接議論されているのは生活保護費のことではありませんが、前述のとおりColaboでは、名目の如何を問わず、本人が受け取るお金の場合には、基本的にColaboではなく本人が管理することとしています。

7 バスカフェで「ティッシュ配りのアルバイト」というものを行ったことはありません。ティッシュペーパーを配ったこともありません。但し、アウトリーチ活動に参加した若年女性に数千円程度を交付することはあります。これは活動に参加するためにかかる交通費等を援助するものです。もちろん生活保護との関係で申告しないように勧めることはありません。
なおバスカフェは週2回もの頻度では開催しておらず、年間を通じておおむね30数回程度であることは公表しているとおりです。

以上


Colaboの生活保護関係等の業務について


【弁護団声明】東京都に対する住民監査請求の結果に関する一部情報について

東京都に対する住民監査請求の結果に関する一部情報について

Colabo・仁藤夢乃さん代理人弁護士一同

 

若年被害女性等支援事業に関する東京都に対する住民監査請求結果について、断片的な情報が出回っております。

現時点においてはまだ東京都から結果の全文が正式に公表されておらず、またColaboに結果が通知されるわけでもないため詳細不明ですが、これまでColaboとしては、あくまでも東京都の制度と運用の枠組を前提に、その指導に従って当該事業を行ってきたものであり、この点は今後も変わりありません。

東京都が今後、監査結果を踏まえて事業者に求める報告方法を変更するなど、制度や運用について変更を行う可能性もありますが、もちろんColaboとしては、これまでどおり東京都の指導に従いそれに合わせた適切な対応を行っていきます。また東京都による必要な調査が新たに行われるのであれば、Colaboとしてそれに応じるのも当然のことです。

なお従来から申し上げているとおり、Colaboは不正な公金利用(当該事業と無関係な目的への支出や私的流用や虚偽請求など)は一切行っていません。Colaboが不正な公金利用を行ったかのような言辞その他の誹謗中傷に対しては、法的措置を含め断固対処します。

以上


【お知らせ】「Colaboと仁藤夢乃さんを支える会」が立ち上がりました

現在、Colaboと仁藤に対して、SNSやインターネット上での膨大なデマ、誹謗中傷、嫌がらせ等が行われています。実際の活動への実害も生じており、存続が危ぶまれるほどの状況となっているため、先日、提訴・記者会見を行いました。(詳しくはこちら

こうした状況から、市民の方々が「Colaboと仁藤夢乃さんを支える会」を立ち上げてくださいました。

Colabo一同、大変心強く思っております。

記者会見でもお配りした支える会賛同者の方々のメッセージを公開します。

・「Colaboと仁藤夢乃さんを支える会」賛同メッセージ一覧(2022年12月10日現在82名、9団体)
・賛同人メッセージの差し替えについて(2022年12月11日)

私たちは、性搾取・性暴力のない社会に向けて活動を続けていきます。

ぜひ支えていただきますよう、よろしくお願いいたします。

 

また、支える会のTwitterでは、SNS上で拡散されているデマや誹謗中傷に対して、弁護団による説明を引用して事実を伝える発信もしてくださっています。ぜひご覧ください。

11/29日付の資料でも、弁護団より17項目にわたって誹謗中傷について説明しました。読んでくださった多くの方からの応援のお言葉も、ありがとうございます。まだ一部に誤解があるようですので、12/1に「Colabo及び仁藤夢乃さんに対する誹謗中傷等について・補足説明」を公開しました。

こちらもお読み頂けますと幸いです。

2022年12月2日 一般社団法人Colabo


【ご報告】Colaboとその代表仁藤夢乃に対する深刻な妨害に関する提訴記者会見を行いました。

「Colaboとその代表仁藤夢乃に対する深刻な妨害に関する提訴記者会見」に関するご報告

現在、Colaboと仁藤に対して、SNSやインターネット上での膨大なデマ、誹謗中傷、嫌がらせ等が行われています。実際の活動への実害も生じており、10代女性に対して食事や安心できる空間を提供するバスカフェの活動で使用しているバスが切り付けられたり、シェルターの場所を特定しようとするストーカー行為などの被害を受けています。

先日、Colaboとその代表仁藤夢乃に対するネット上の攻撃に関する弁護団声明を公開しました。

デマや誹謗中傷などの嫌がらせの投稿が膨大になされ、拡散されることによる影響は非常に深刻で、利用者の女性たちが恐怖を感じ、活動の存続が危ぶまれるほどの状況となっているため、この度、提訴することになりました。

本日、これに関する被害実態の報告、被害者の想い、および提訴に関する記者会見を行いました。

会見の様子は以下からYoutubeでご覧いただけます。

私たちColaboは、これからも性暴力や性搾取のない社会に向けて活動を続けます。多くの方に被害の状況を知っていただき、少女と女性の安心安全な空間と関係性を守るために、みなさんにもぜひご協力いただきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。

2022年11月29日 一般社団法人Colabo

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■記者会見動画
「Colaboとその代表仁藤夢乃に対する深刻な妨害に関する提訴記者会見」

■会見の内容
・訴状の内容
・Colabo及び、仁藤夢乃に対する嫌がらせ・脅迫の詳細と分析
・代理人弁護士及び主催者のコメント
・Colabo利用者の声
・仁藤からのご挨拶
・質疑応答

■配布資料

Colabo及び仁藤夢乃さんに対する誹謗中傷等について
    補足説明(2022年12月1日)
    補足説明2(2022年12月3日)
    補足説明3(2022年12月7日)
    補足説明4(2022年12月9日)
嫌がらせメール、送りつけ等被害の実態
2022年11月29日記者会見(文字起こし)

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記者会見についてメディアに掲載されました。

毎日新聞デジタル『ネットの中傷で「活動に危機」 少女支援「コラボ」の仁藤さん提訴』

>弁護団の神原元弁護士は「デマを積み上げて信用を傷つけるサイバーハラスメントで、本質は『女性の権利のために立ち上がった人が気に入らない』という女性差別だ」と批判した。今後、他の投稿についての法的措置も検討しているという。

また、太田啓子弁護士はこれらの動画に対し、高評価をしたり賛同コメントを書き込んだりする人の多さに触れ、「(デマ拡散を)エスカレートさせている側の問題点も指摘していきたい」と話した。

 

朝日新聞デジタル『女性支援団体Colaboを「誹謗中傷」 投稿繰り返した男性を提訴』

>弁護団によると、男性のアカウントでは7月~11月28日、ツイッターで少なくとも900件、noteで27件、ユーチューブで30件の投稿があった。「Colaboが特定の政党と強く結びついている」「女性たちの医療支援に際し、医療機関からキックバックを受けている」といった事実無根の内容が多数含まれているという。

>29日に都内で会見した仁藤さんは「女の子たちのよりどころとなっていたバスを傷つけられ、私自身の体を傷つけられたような気持ちになった。女性のために声を上げること自体への攻撃で、止めなくてはならない」と訴えた。

 

東京新聞TOKYO Web『「『貧困ビジネス』と虚偽記述された」少女支援の団体Colaboの仁藤夢乃代表が男性を提訴』

>虐待や性暴力を受けた10代の少女たちを支援する一般社団法人「Colabo(コラボ)」代表の仁藤夢乃さん(32)が29日、インターネット上で「若年女性に生活保護を不正受給させ、無給で仕事をさせる貧困ビジネスをしている」などと虚偽の記述をされ、社会的信頼を傷つけられたなどとして、都内に住む男性を相手取り、慰謝料など計1100万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。
>29日に都内で記者会見した仁藤さんは「活動を支える少女やスタッフも心に傷を負い、影響が出ている」と話した。支援する神原元弁護士は「記述は典型的な女性差別、ミソジニー(女性蔑視)だ」とした。

 

神奈川新聞カナロコ『「ネット中傷で活動危機」少女支援団体の仁藤夢乃さん提訴』

>弁護団の神原元弁護士は「荒唐無稽なデマが大量に流れ、不正の雰囲気づくりがされている。サイバーハラスメントで許されない」とし、「女性の権利のため立ち上がった仁藤さんが気に入らないという女性差別が本質。差別を娯楽として楽しめばエスカレートし、ヘイトクライムに行き着く」と指摘した。

今後、弁護団はツイッターにいいねやリツイートをしたアカウントなども追加提訴する予定で、名誉棄損やつきまとい行為などへの刑事告訴も検討する。

 

BuzzFeed Japan『「少女たちをタコ部屋に…」「生活保護ビジネス」女性支援団体と仁藤夢乃さん、投稿者の男性を提訴』

>仁藤さんは、支援を必要とする女性たちが団体に繋がりにくくなってしまう懸念も訴える。実際に過去にColaboの支援に繋がった女性から、こんな声が寄せられているという。

「『Colaboってあの燃えている団体だ』と思われると、頼ってみようかなという想いよりも、『関わらないでおこう』という想いが勝ってしまうかもしれない」(20代女性)

「デマの中には『Colaboが女の子を搾取している』というものもあるけど、そういう投稿を見て不安になったり、せっかく信頼して安心できる場所ができたのに、そこすら疑うことになってしまうっていうことが全然あると思う」(20代女性)

仁藤さんは「今Twitterなどで私やColaboを調べたら、怖い情報しか出てこない。SOSを出したいと思っている少女たちへの影響が一番大きい」と語った。
 


【弁護団声明】Colabo及び仁藤夢乃さんに対するネット上の攻撃について

弁護団声明
Colabo及び仁藤夢乃さんに対するネット上の攻撃について

現在、若年被害女性を支える活動をしている一般社団法人Colabo及びその代表理事である仁藤夢乃さんに対するデマ拡散、誹謗中傷等インターネット上の攻撃が主にTwitter、YouTube、noteにおいて、激化しています。この攻撃は以前からありましたが昨年以降特に深刻になっています。
誹謗中傷の頻度と拡散数は膨大で、Colabo及び仁藤さんに対する名誉毀損その他法的に問題となりうるものも多数含まれており、現実の業務への支障等も深刻であることから、到底看過することはできません。弁護団は、近日中に誹謗中傷投稿・拡散に関わった者に対する法的措置を講じる予定です。

Colaboは民間団体の助成金や一般からの寄付金を財源として自主事業を行うのと同時に、東京都から若年被害女性等支援事業の委託を受け、委託事業としての業務も行っています。従って、Colabo全体としての会計報告・活動報告の中には、東京都からの委託事業に関するもののほか、自主事業も当然ながら含まれています(これは、Colaboホームページで公開されている活動報告でも公表されている情報です)。
現在ネット上で拡散されているデマ・誹謗中傷の中には、Colaboがこの東京都からの事業委託として公金を受領していることに関して、事実を歪曲あるいは捏造して「不正会計」と称するものが多数あります。その中には、例えば、東京都の委託事業に関する報告と、それ以外の事業も含むColabo全体としての活動報告とを、性質、範囲、報告作成時期等の違いを無視して単純に比較した上で「不一致がある、不正が疑われる」などと喧伝するようなものもあります。

また、ColaboのSNSや会計報告書から引用した写真と称してそれを根拠に「不正が疑われる」と喧伝する投稿には、例えば一時シェルターの写真を中長期シェルターの写真であるとして事実と異なる決めつけをしたり、保護女性全員が生活保護受給者であるとか不正な生活保護受給を行っているなど事実に反する断定をしているものなども多数あります。
Colaboの会計にはなんら「不正」であると非難されるようなものはありません。しかしこのようなデマの大量拡散によって、Colaboの活動を支援する方々にも心配と動揺が拡がってしまっている状況がありますので、現在、法的措置と別途に、「それはこのような理由でデマである」という説明を公表する用意をしています。デマひとつひとつがそれぞれ複数の歪曲事実の組み合わせという性質をとっていることが多いため、この作業にはかなりの時間を要していますが、近日中に公表致しますのでお待ち下さるようお願い致します。

東京都からの若年被害女性等支援事業の委託については、もともとColaboが自主事業として行っていたものについて、厚労省や東京都がその必要性を認識して2018年10月から東京都のモデル事業となり、2021年度から正式に委託事業となったという経緯があります。このようなことから、Colaboホームページ上の報告記載の「事業収益」には、東京都の委託事業と自主事業それぞれによる事業収益が同時に含まれています。これはなんら不正なものではありませんが、例えばこの経緯から、一見わかりづらいことがあるとはいえます。このようなことについても説明を用意しております。
また、現在、Colaboへの事業委託に関し、東京都に情報公開請求をしたり、監査請求を行ったりしている方がいます。これについてもColaboは都からの問い合わせ等に誠実に対応してまいります。

皆様におかれましては、弁護団からの説明をお待ち頂き、いたずらに誹謗中傷の拡散に加担するようなことは絶対しないよう、強く要望致します。また、本件についてのお問い合わせは代理人に下さいますようお願い致します。

2022年11月20日

Colabo・仁藤夢乃さん代理人弁護士一同
弁護士 角田 由紀子
弁護士 神原 元
弁護士 太田 啓子
弁護士 端野 真
弁護士 堀 新
弁護士 中川 卓
弁護士 永田 亮

(問合せ先:弁護士 神原元)


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