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【勝訴報告】自民党・川崎市議の浅野文直による47個の発言の違法性を裁判所が認定、被告に22万円の支払いが命じられました。

浅野市議がYouTubeの19個の動画で、47個のColaboに対する名誉棄損発言をしたことが認められ、Colaboに対する22万円の支払いを命じられました。

判決では、Colaboの「会計不正」はなかったことが認められ、浅野市議による「コラボが東京都と川崎市から委託費を重複して受け取った」「二重に受け取った分を裏帳簿で処理していた」「福祉を食い物にしている」「裏金つくりをしていた」「国民からは詐欺だと思われる」「不正がなかったとは誰も思っていない」など47個の発言の違法性を認定しました。

浅野市議は2023年の川崎市議選挙で、街宣者やタスキ、ポスターなどで「Colabo疑惑追及」を掲げて当選しました。

Colaboへのデマが選挙で得票のために利用されたのです。

現職の議員がデマを拡散し、誹謗中傷を煽動した影響は深刻で、議員がデマ拡散に参加したことにより、信ぴょう性が増したと話す加害者の証言もあります。

浅野市議の行為の違法性が認定されたことはよかったですが、Colaboは「会計不正」のデマにより、殺害予告や活動への深刻な妨害を受けており、22万円という賠償金はColaboが受けた被害には見合いません。

また、浅野市議の47個の発言の違法性を認めながら、それらの動画の削除を命じていないことも問題です。 現在も、違法行為によるデマの拡散が続き、再生され続け、Colaboに対する名誉棄損が放置されていることになります。

浅野市議は、ネット上では(Colaboを)「刑事告訴せざるを得ない」など、いさましい発言を繰り返していましたが、裁判ではデマを真実と信じたことなどについて、また何が真実かについて、立証活動を積極的に行いませんでした。

女性差別やデマ拡散などの違法行為が金儲けや票集めになる現状を変えるため、私たちは裁判を闘ってきました。現実の被害に、裁判所の理解が追い付いていないと思います。

賠償金が22万円であることについて、判決では、Colaboが「自身に向けられた誹謗中傷に対して抗議等をする書面を公表するほか、名誉棄損を理由として民事訴訟を提起する旨の記者会見を実施したことが認められ、自ら主張を積極的に発信する能力を有するものとみられるから、本件名誉棄損発言についても、本判決の内容を自ら周知するなどして自己の名誉を回復することができる立場にある」とされました。

私たちが誹謗中傷に抗議し、名誉回復のために必死にしている活動が、賠償額の減少に影響したと読める書き方で、これには憤りを覚えます。この主張は別の裁判ですでに否定されていることだと弁護士から聞いています。

事実よりも、誹謗中傷のほうが多く、ものすごいスピードで拡散されます。

裁判を起こしてからの2年半も、今も、浅野市議による名誉棄損発言は削除されることなく、名誉が棄損され続けているため、控訴を検討しています。

裁判カンパなどで支えてくださったみなさま、ありがとうございました。

Colaboは深刻なデマと誹謗中傷を受けながらも活動を継続しています。

それは、みなさんのご支援があったからできたことです。

引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

■記者会見動画 https://youtu.be/eCj1FV9UFno

■会見の内容
・判決について(岸本英嗣弁護士、神原元弁護士)
・Colabo代表・仁藤夢乃よりコメント
・質疑応答

■メディアによる報道

NHK「「Colabo」投稿めぐり 川崎市議に賠償命令 東京地裁」(2025年11月13日)
朝日新聞「女性支援団体「Colabo」への投稿で川崎市議に22万円賠償命令」(2025年11月13日)
毎日新聞「虚偽動画で「Colabo」の名誉毀損 川崎市議に22万円賠償命令」(2025年11月13日)
・産経新聞「川崎市議に22万円賠償命令、女性支援団体の名誉毀損」(2025年11月13日)
・時事通信「川崎市議に22万円賠償命令 Colaboへの名誉毀損―東京地裁」(2025年11月13日)


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