\ ひとりで悩まず仲間になろう /連絡する

【弁護団声明】暇空茜氏に対する名誉毀損訴訟・地裁判決についての弁護団声明

一般社団法人Colabo弁護団

1.はじめに

2022年11月29日に一般社団法人Colabo(「Colabo」)及びColabo代表の仁藤夢乃さん(「仁藤さん」)が暇空茜氏(「暇空氏」)に対して提訴した名誉毀損による損害賠償請求訴訟(「本訴訟」)について、東京地裁民事第4部は、2024年7月18日、暇空氏によるColabo及び仁藤さんに対する名誉毀損行為を認め、暇空氏に対して合計220万円の支払いを命じる判決(「本判決」)を下しました。

弁護団としては、当該結論は当然の結論であると考えておりますが、当該判決に満足しています。

2.本訴訟及び本判決の概要

本訴訟は、暇空氏による、2022年9月9日及び同月26日投稿のブログ(note)記事並びに同月24日及び同年10月17日投稿のyoutube動画によって、虚偽の事実が摘示され、Colabo及び仁藤さんの名誉が毀損されたとしてColaboが暇空氏を提訴したものです。

そして、本判決は、Colabo側の主張を認め、上記の各記事及び各動画によって、暇空氏が「Colabo及び仁藤さんが10代の女性を3人部屋(タコ部屋)に住まわせて生活保護を受給させ、毎月1人65000円ずつ徴収している」、「Colabo及び仁藤さんが1LDKに3人の女性を住まわせて3人分の生活保護を受給させている」との虚偽の事実を摘示しており、それによってColabo及び仁藤さんの名誉が毀損されたと認定し、そのような虚偽の事実を真実を信じるべき正当な理由や根拠は暇空氏にはなかったとして、暇空氏に対して220万円の支払いを命じたものです。

3.本判決の意義

Colabo及び仁藤さんは、根拠のない誹謗中傷や妨害を受けながらも真実を訴え続け、様々な妨害や嫌がらせを受けながらも毅然として戦い続けてきました。

そして、本判決により、Colabo及び仁藤さんに対するネット上の攻撃や活動妨害の発端となった暇空氏による投稿が真実でなく、暇空氏がそれを真実を信じることに正当な理由や根拠は認められないということが司法によって認定され、Colabo及び仁藤さんのこれまでの活動や戦いの正当性が認められたことは、Colabo及び仁藤さんのみならず、女性支援・女性の権利向上活動においても大変大きな意義を持つものです。

なお、本件において被告が控訴する場合には、さらなる被害立証を重ね、被害の実態に合致したより高額な賠償額の獲得を求める予定です。

 暇空茜氏に対する名誉毀損訴訟・地裁判決についての弁護団声明

 判決(令和4年(ワ)第30091号 損害賠償請求事件)

■報告会の動画をこちらからご覧いただけます。


【記者会見】裁判進捗について記者会見を行いました。

「裁判進捗について記者会見」ご報告

10月16日、Colaboに対するデマ拡散や誹謗中傷を繰り返している「暇空茜」こと水原氏(40代男性)をColaboが訴えた裁判の期日がありました。
被告の水原氏と原告であるColabo代表・仁藤夢乃の尋問が1月23日に行われることが決定しました。

1年以上にわたって繰り返されるデマ拡散・誹謗中傷により甚大な被害の影響が出続けているため、被告がどうしてこういうことをしたのかを本人の口から聞きたいと思っています。

また、数年以上にわたってX(Twitter)でColaboへ誹謗中傷を繰り返していた「やん」というアカウントの男性を発信者情報開示請求により特定し、提訴しました。

現在までにColaboは二十数件のアカウントについて発信者情報開示請求の手続きをとっており、すでに半数以上の16件は開示済・もしくは開示の心証が示されており、その他についても年内に結果がわかる予定です。これに限らず、追加で発信者情報開示の手続きを取る予定です。

同時に、Colaboに対して謝罪の申し出があった4アカウントについて解決金の支払い、投稿の削除、謝罪文の掲載などを条件として和解が成立しました。

謝罪を申し出てきた一部のアカウントについて、どのような動機で誹謗中傷に至ったのか、そのときの心情などについて取材に応じることも条件としたため、今後報道でも動機等が次々と明らかになると思います。

今後、追加提訴も行っていく予定で、暇空と一緒に動画を作成している「なる」についても提訴を予定しています。

これらについて、記者会見を行いました。
記者クラブの席がいっぱいになり立ち見の方もでるほど多くの方に関心を寄せていただいています。
被害の影響の大きさ、誹謗中傷によって儲けている人たちがいることなど、これまでになかったことを私たちは今経験しているのだなと感じています。

女性支援を攻撃するとお金になる、そういう社会を変えるためにも裁判、そして、現場での活動も今後も頑張りたいと思っています。

会見動画こちらからご覧いただけます。 https://www.youtube.com/watch?v=4ZTd1GLtgT4

■メディア掲載
女性支援団体「Colabo」 名誉毀損で「暇空茜」名乗る男性ら4人提訴(神奈川新聞)
ネット上の「Colabo」たたき、「娯楽」が生んだ深刻な被害(神奈川新聞)
【暇アノン懺悔録】「暇アノンの姫」だった40代男性(1)~(4)(小川たまか)


【弁護団声明】Colabo関係者及びColabo弁護団に対する攻撃についての弁護団声明

声明

 私たちは、「エコーニュース(あるいは「音無ほむら」)」と名乗る人物(以下「本件原告」といいます)が、一般社団法人Colabo(以下、「Colabo」といいます。)とその理事、及びその代理人合計11名に対して起こした名誉毀損訴訟(東京地裁2023年(ワ)第16325号事件)の被告らの代理人弁護団です。
昨年の8月頃より、Colaboに対し、「暇空茜」と名乗る人物による膨大なデマ・誹謗中傷がインターネットに流れ、理事やスタッフが対応に追われる等Colaboに対する業務妨害が発生しました。デマや誹謗中傷を信じた人々は誹謗中傷に加勢するだけではなく、シェルターを晒すとか、Colaboのバスを切り付けるといった物理的暴力も始めました。攻撃はそれにとどまらず、Colaboとその代表者仁藤夢乃氏に対する、殺害予告やレイプ予告、なりすまし注文なども大量になされたのです。Colabo弁護団が結成され、上記「暇空茜」に対する提訴がなされたのは、こうした状況を受けてのことでした。
ところが、Colaboを攻撃する人々は、女性への支援現場であるバスカフェへの襲撃という悪質な暴力に及んだほか、Colaboの支援者や代理人弁護士などにも、誹謗中傷や威嚇的な訴訟提起、レイプ予告などの脅迫、なりすまし注文などの嫌がらせを仕掛けてきました。こうした攻撃が止まない中、本年7月、本件原告が、上記「暇空茜」に関する提訴記者会見に言いがかりをつけ、さらに記者会見に臨席していただけのColabo理事なども、「心理的幇助」などというこじつけで被告に加え、訴訟提起してきたのが本件訴訟です。
今回の訴訟は、原告に対して何ら言動に及んでいない人まで被告にすることで威嚇効果を狙った訴訟であると同時に、裁判そのものを「お祭り」にしてさらにカンパを集めている状況すらうかがえるのであり、到底許すわけにはいきません。
このような一連の出来事に対して我々は憤りを覚え、当弁護団を結成するに至ったのです。当弁護団は、ColaboやColabo支援者らに対する不当な攻撃を断固跳ね返すとともに、基本的人権を擁護し社会的正義を実現するという弁護士の職責を守るべく闘っていく所存です。
私たちは、基本的人権を擁護し社会的正義を実現するため、多くの弁護士、法学者、その他全ての人々に連帯を呼びかけるものであります。

2023年9月20日
エコーニュース(「音無ほむら」)事件弁護団


Colabo関係者及びColabo弁護団に対する攻撃についての弁護団声明


【記者会見】裁判進捗状況のご報告(2023年8月21日)


一年以上前からColaboが受け続けている深刻なデマ拡散等の攻撃に関して、
これまでに11個の裁判が行われています。
進捗状況をこちらの動画で弁護団より報告しています。ぜひご覧ください。

――――――

一年以上前から、Colaboと仁藤に対して、SNSやインターネット上での膨大なデマ、誹謗中傷、嫌がらせ等が行われています。
実際の活動への実害も生じており、10代女性に対して食事や安心できる空間を提供するバスカフェの活動で使用しているバスが切り付けられたり、シェルターの場所を特定しようとするストーカー行為などの被害を受けています。

私たちはこうしたデマや誹謗中傷を許さず複数の裁判を起こしました。
これまでに11のColabo攻撃に関連する裁判があり、すでに1つは暇空茜を名乗る男性敗訴の判決が出ています。(のりこえねっとによる報告動画はこちら。)

デマ拡散やColaboに対する攻撃による影響・被害は深刻な状況が続いており、
他にも複数の発信者情報開示請求を行っており、さらに追加で提訴を行う予定です。

裁判や活動のための費用はみなさまからのご寄付に支えていただいています。
引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

■裁判進捗状況のご報告(2023年8月21日)
報告動画こちらからご覧いただけます。

■動画の内容
・暇空茜氏に対する訴訟
・エコーニュースに対する訴訟
・浅野文直氏に対する訴訟
・住民訴訟
・バスカフェへの直接的な活動妨害
・Colabo理事と弁護人らへの訴訟と目的
・Colaboの活動に対する攻撃とその影響

■これまでの記者会見の動画も合わせてご覧ください
Colaboとその代表仁藤夢乃に対する深刻な妨害に関する提訴記者会見(2022年11月29日)
若年女性支援団体に対する深刻な妨害に対する東京都の対応に関する記者会見(2023年6月1日)


【記者会見】若年女性支援団体に対する深刻な妨害に対する東京都の対応に関して記者会見を行いました。

「若年女性支援団体に対する深刻な妨害に対する東京都の対応に関する記者会見」ご報告

虐待・性搾取等の被害若年女性を支援する一般社団法人 Colabo が、昨年夏以降、SNS や
インターネット上での膨大なデマ、中傷、嫌がらせ等を受けています。実際の活動への実害
も生じており、若年女性救出活動として 10 代女性に対する食事や居場所の提供活動で使用
しているバスが切り付けられたり、シェルターの場所を特定しようとするストーカー行為
などの被害を受けています。

Colabo は、2018 年から東京都の若年被害女性支援事業の委託を受けて、夜の新宿歌舞伎
町等で、公的支援に繋がれずに街をさまよう少女たちと繋がるアウトリーチ活動を行って
きました。活動現場に深刻な妨害があったことから、東京都に安全対策を求めていましたが、
2022 年 3 月、東京都は被害者である Colabo に対して活動中止を求めました。

2023 年度から若年女性支援事業は補助金化され、公表された要綱では、東京都が求める
場合に少女たちの情報を民間団体が東京都へ開示しなければならないとなっていることな
どから、Colabo は申請しませんでした。

若年女性支援事業では、過去の行政の不適切な対応などから公的機関につながることに
不安を感じている女性につながることを目的に活動してきましたが、新たな補助金の要綱
では、そうした女性たちが安心して支援につながることができないものとなっています。

2022 年5月に成立した女性支援法でも、官民の協働と対等な関係性がうたわれています
が、この間の東京都の対応からはそうした姿勢は見られず、今後の若年女性支援事業全体へ
の影響を危惧しています。この間の東京都の対応や、新たな補助金の問題点について、記者
会見を行いました。

会見動画こちらからご覧いただけます。 https://youtu.be/nK0XiG3UYV0

■会見の文字起こしはこちらからお読みいただけます。

■会見の内容
・補助金要綱の問題点について
・若年女性支援事業でどのような少女たちとつながってきたのか
・妨害に対する東京都の対応について
・質疑応答

■配布資料
資料1「東京都若年被害女性等支援事業実施要綱」(2023年4月21日、東京都)
資料2「東京都若年被害女性等支援事業における実施方法の変更について」(2023年3月20日、東京都)
資料3「新宿区役所前での3月22日のバスカフェ開催、また4月以降の継続についての要望書」(2023年3月20日、Colabo)
資料4「東京都若年被害女性等支援事業における実施方法の変更について」(2023年3月27日、東京都)
資料5「東京都への(上記資料4に対する)回答書」(2023年3月28日、Colabo)
資料6「「若年被害女性等支援事業」への妨害行為等への対応について」(2023年3月31日、厚生労働省)
資料7「東京都の対応の問題点—女性支援法に照らし合わせて」(2023年6月1日、Colabo)

■メディア掲載
女性支援団体 東京都の支援受けず寄付金などで活動へ(NHK) 動画はこちら
「支援、成り立たない」Colaboが都の事業内容変更を批判(朝日新聞)
補助金受けず女性支援継続へ Colabo「個人情報守れない」(産経新聞)
Colaboの支援活動、寄付金で継続 都への補助金申請を断念(毎日新聞)
被害女性支援のコラボ、補助金申請せず 自主事業で継続(神奈川新聞)


コラボよりご支援のお願い