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【裁判勝訴と加害者起訴のご報告】「暇空茜」こと水原清晃氏が刑事事件で起訴され、民事訴訟の二審でも被告に名誉棄損で220万円の賠償命令が下されました。

2022年夏よりColaboと代表・仁藤に対して、デマ拡散や誹謗中傷を繰り返している「暇空茜」こと水原清晃氏が、名誉毀損罪で在宅起訴されました(2025年3月26日付)。

また、Colaboが2022年11月29日に提訴した裁判の高裁判決において、一審に引き続きColaboが勝訴し、水原氏による名誉棄損が認められ、Colaboと代表の仁藤に対する合計220万円の賠償命令が下されました(2025年4月17日)。

Colaboに会計不正等がないこと、暇空茜による発信が事実を歪曲して行われたデマであることが地裁に続き高裁でも認められました。これまで、暇空茜との関連の裁判15個すべてでColabo側が勝訴しております。

名誉毀損訴訟においては高額の220万円の損害賠償と投稿の削除が命じられていますが、私たちが受けた甚大な被害に見合った金額ではありません。

水原氏は、すでに「Colaboと戦う」名目で2億円以上のカンパを集め、刑事事件起訴後にも500万円以上増額したと公言しており、このままでは被害が拡大するばかりです。有罪判決が出ても、罰金刑や執行猶予では止まらないことが予想されます。実刑判決が下されることを強く望みます。

差別やデマを繰り返し、加害すればするほど儲かるミソジニーの収益化に歯止めをかけるため、
デマや誹謗中傷等の違法行為によって得た利益を回収し、被害者に対する賠償額に上乗せするなど、加害者が利益を得られないような対策に向けた議論や法整備が必要です。

根も葉もないデマや誹謗中傷、それに乗じた無数の暴力に晒されるなかでも活動を続けることができているのは、支援者の皆様のおかげです。支え続けてくださり、本当にありがとうございます。

引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

■代表仁藤コメント「暇空茜こと水原清晃に対する賠償命令・刑事事件における起訴に関して」

■弁護団声明 「暇空茜」こと水原清晃の起訴にあたっての弁護団声明

■記者会見動画 https://www.youtube.com/watch?v=QpK1p1Ht5h0

■会見の内容
・判決について(神原元弁護士)
・起訴にあたって(太田啓子弁護士)
・Colabo代表・仁藤夢乃よりコメント
・その他係争中の民事訴訟、刑事告訴について(岸本英嗣弁護士)
自民党川崎市議浅野文直に対する民事訴訟、江藤貴紀氏(音無ほむら/エコーニュース)に対する刑事告訴
・質疑応答

■配布資料
・資料1「弁護団声明」(2025年4月18日)
・資料2「高裁判決_令和6年(ネ)第3913号損害賠償等請求控訴事件、同第5386号同附帯控訴事件」(2025年4月18日)
・資料3「刑事事件暇空起訴状」(2025年3月26日)
・資料4「暇空関連訴訟結果とポイント一覧」(2025年4月18日時点)
・資料5 「暇空茜こと水原清晃に対する賠償命令・刑事事件における起訴に関して」(Colabo仁藤)

■メディアによる報道
弁護士ドットコムニュース「Colabo訴訟 「暇空茜」の控訴棄却、二審も賠償命令…仁藤さん「賠償220万円は安すぎる」刑事事件でも「実刑望む」」(2025年4月18日)
時事通信「「暇空茜」名乗る男性に二審も賠償命令「コラボ」側への名誉毀損―東京高裁」(2025年4月18日)
共同通信「「暇空茜」を在宅起訴 中傷被害法人、厳罰訴え」(2025年4月18日)
毎日新聞「「暇空茜」を在宅起訴 Colaboへの名誉毀損罪などで 東京地検」(2025年4月18日)
神奈川新聞「Colabo訴訟、二審も賠償命令 東京高裁、「暇空茜」の控訴棄却」(2025年4月17日)
Yahoo!ニュース「「暇空茜」敗訴&起訴でColabo会見 「ミソジニーの収益化に歯止めを」」(小川たまか)(2025年4月18日)

■これまでの報告
報告集会「ミソジニーと権利の濫用~女性支援に対する一連の攻撃と、少女達に今起こっていること」(2024年10月2日)
エコーニュース(江藤貴紀)に385万円の賠償命令(2024年9月24日)
暇空茜こと水原に名誉棄損で賠償命令(2024年7月18日)
暇空茜氏に対する名誉毀損訴訟・地裁判決についての弁護団声明(2024年7月18日)
裁判進捗について記者会見(2023年10月16日)
若年女性支援団体に対する深刻な妨害に対する東京都の対応に関する記者会見(2023年6月1日)
Colaboとその代表仁藤夢乃に対する深刻な妨害に関する提訴記者会見(2022年11月29日)


【弁護団声明】「暇空茜」こと水原清晃の起訴にあたっての声明

一般社団法人Clolabo及び仁藤夢乃弁護団

Colabo及び仁藤夢乃代表理事に対し、2022年の夏からインターネット上で膨大な誹謗中傷を繰り返している「暇空茜」こと水原清晃が、名誉毀損罪で在宅起訴された(2025年3月26日付)。公判期日は未定である。罪状は、暇空が2022年9月9日に公開したブログ(note)で、「Colaboは10代の女性を3人部屋(タコ部屋)に住まわせて生活保護を受給させ、毎月1人65000円ずつ徴収している」などと、Colaboが不正な活動を行っているかのような内容の文章を投稿したことにより、Colaboの名誉を毀損したとするものである。
Colabo及び仁藤は、このnote記事を含む暇空の投稿が名誉毀損にあたるとして提訴し、既に2024年7月18日付東京地裁判決は暇空に対し220万円の損害賠償を命じている。2025年4月17日付東京高裁判決もこれを維持した。他方、違法とされた2022年9月9日付note記事を台本とする2022年9月24日付の動画再生回数は128,452回(2025年4月17日現在)にのぼる。

暇空による膨大かつ執拗な誹謗中傷攻撃は2年半にも及ぶ。Colaboが関わってきた若い女性たちは、虐待や貧困に苦しんできた背景を持ち、Colaboとつながることで居場所を見出し将来に向けて歩もうとしているが、暇空のデマ攻撃は、このような若い女性たちの健康や生存に関わる支援活動にまで甚大な悪影響を及ぼした。到底許すことができない悪質な犯罪行為である。 暇空は民事訴訟では自身が原告となった訴訟も含めて大量の敗訴判決を重ねているが、これによっても暇空による誹謗中傷はとどまる気配もない。暇空には違法行為に関しておよそ一切の反省もみられず、民事訴訟の場でもインターネット上でも、以前と同様、自身を、公金不正疑惑を追求していると位置づけ、尋問が採用されてもなお、一切法廷に出てくることはなかった。
暇空は、自身の行動を批判したColabo代理人弁護士2名やネットユーザーを何人も訴えるなどし、敗訴を重ねている。暇空は、神原元弁護士が、2022年11月29日の提訴記者会見において、暇空の行動について「権利濫用」「女性差別」等と批判したことに関して、名誉毀損として提訴したが、東京地裁判決は暇空がColaboの関係者に対して意図的に、相当程度の精神的苦痛を与えているという事実も暇空がColaboの関係者に対し精神的苦痛を与える目的をもって東京都に対する情報開示請求及び住民監査請求を行ったことも真実、暇空の情報発信の動機が女性に対する差別意識や嫌悪に基づくと述べたことには真実相当性がある、暇空による情報開示請求及び住民監査請求が「権利濫用」との指摘も意見論評の範囲で適法と結論付けた。

また、暇空は、太田啓子弁護士がエックスにおいて「#暇アノン」との言葉で暇空を批判したことについても提訴したが、これに違法性はないとし暇空の請求を棄却する判決が確定している。それでもなお、暇空はまったく自身を省みることはない。それどころかむしろ自分は何か弾圧されているとの被害者意識をより一層募らせているようにさえみえる。 更に重要なことは、暇空は、違法行為の遂行により多額の収益を得ているということである。

暇空は、Colaboによる民事訴訟提訴の1週間後にnoteで「今回の戦いへのカンパを募集します」として口座振込によるカンパをネットで呼びかけ、同人によればその金額は総額204,193,484円にのぼる(2025年4月1日現在)。他にも暇空はnoteにおける訴訟書類の販売やYouTubeでの投げ銭などによっても収益を得ている。暇空は、2025年3月27日のYouTube動画で自身が起訴されたことを報告し、コメント欄には視聴者からの「応援しています」などのコメントと共に投げ銭が多数記録されている。暇空は3月28日には「カンパほぼ500万円ほど増えてました」とエックスに投稿しており、3月29日のYouTube動画では起訴状の画像を配信し、やはり多数の投げ銭が記録されている。これは、起訴をネタにした動画拡散によってカンパが増額したということを意味する。

暇空の場合、民事訴訟のみでは到底違法行為を止めることはできず、更には起訴さえ何らの抑止にもなっていないことは明白である。 このような状況では、有罪判決が下されても罰金刑や執行猶予判決では、暇空による誹謗中傷攻撃は今後も止まらないことが容易に予想される。暇空が、違法行為を含む誹謗中傷の拡散によってきわめて高額な収益を得ていることは、今後の再犯を強く基礎づける事情である。

Colabo及び仁藤としては、この刑事訴訟において暇空に対し可能な限り厳しい処罰が下されることを強く求める。同時に、暇空の誹謗中傷拡散を支えてきた社会のありようについても議論が喚起され、同様の被害に苦しむ者が今後生まれないようにするためのあらゆる対策が講じられることを願うものである。

 「暇空茜」こと水原清晃の起訴にあたっての弁護団声明

「暇空茜こと水原清晃に対する賠償命令・刑事事件における起訴に関して」(Colabo代表仁藤)

 高裁判決(令和6年(ネ)第3913号損害賠償等請求控訴事件、同第5386号同附帯控訴事件)

 

■記者会見の報告をこちらからご覧いただけます。

【裁判勝訴と加害者起訴のご報告】「暇空茜」こと水原清晃氏が刑事事件で起訴され、民事訴訟の二審でも被告に名誉棄損で220万円の賠償命令が下されました。


【弁護団声明】Colabo・仁藤夢乃氏から江藤貴紀氏(音無ほむら/エコーニュース)に対する 勝訴判決確定・被告による賠償金支払い及び記事削除のご報告

一般社団法人Colabo及び仁藤夢乃弁護団

 

一般社団法人Colabo及び仁藤夢乃さんは2023年2月22日に江藤貴紀氏(Xアカウント名は「音無ほむら」、「エコーニュース」と題するウェブサイトを運営)を提訴し、東京地方裁判所は2024年9月24日、江藤氏に対し、不法行為(名誉棄損及び名誉感情侵害)についての損害賠償金として、Colaboに対し165万円、並びに仁藤さんに対して220万円を支払うよう命じました。江藤氏は控訴しましたが、東京高等裁判所は2025年3月19日、控訴を棄却しました。上告はされず、江藤氏の敗訴判決が確定。江藤氏は利息を含め410万円以上をColaboに支払い、関連記事を削除したことをご報告致します。

本件訴訟は、江藤氏がColaboについて「大量脱税の疑いがある」「自身が所有するアパートに若い女性を住まわせて、その受給する生活保護費から毎月家賃を徴収して3億4000万円以上の収益をえることを目的として、10代の知的障害者をアパートの入居者として勧誘している」などとネットに投稿し拡散したこと等について名誉棄損にあたるとして提訴したものでした。

江藤氏は「法的見解を述べた」「仮定した場合の一般的な問題点を指摘した意見ないし論評」と弁明しましたが、判決は「疑問形の形式をとりつつも脱税の事実を摘示したとみるのが自然」等と江藤氏の主張を全て退け、真実性も真実相当性もないとして名誉棄損の成立を認めました。

また、本件判決は、江藤氏が、仁藤さんが高校の文化祭でフランクフルトを食べている写真について、「疑似口腔性交」「疑似フェラ」等の卑猥な表現を用いて仁藤さんを侮辱する投稿を多数行ったことについて、江藤氏の行為は「敢えて原告仁藤を性的に揶揄する意図の下で、本件写真に卑猥な文言を加えて本件各ツイートをした」「社会通念上許される限度を超える侮辱」にあたると認定し、名誉感情侵害及び肖像に関する人格的利益の侵害を認めました。

以上に述べた通りColabo及び仁藤さんの主張が全て認められた完全勝訴を得ることができたこと、認容された損害額が高額であることなど、この勝訴は、昨今インターネット上に蔓延している、女性差別的な動機に基づく攻撃について参照されるべき重要な成果であると考えています。

他方江藤氏は、「取材と裁判準備の寄付を募集」として、ネット上でカンパを募り、同氏によるとその金額は「入金総額1310万1204円(個人口座限定)。弁護士費用660万円ちょうど(コラボ相手とモブ開示合計。また被告事件の報酬金は経済的利益を排除した額によるMAXの132万円で計算(もしコラボに取られたら、訴訟費用はより高くなる)」(2023年9月26日ツイート)とのことで、事実であれば、損害賠償額以上の利益をカンパによって得たことになります。

「多くの人が支持するミソジニーな動機に基づく嫌がらせをすることによって加害者が収益を得ることができ、その代理人弁護士もそれによって報酬を得られる」という状況、いわば「ミソジニーの収益化」というべき深刻な事態が起きていることを多くの方に知って頂き、私たちの社会は何をすべきかの議論を喚起したいと考えます。完全勝訴判決は喜ばしいことですが、デマ・誹謗中傷によりColaboが被った深刻な被害はいまだ回復していません。虐待や貧困によって家庭に居場所がない少女を暴力と性搾取から守ろうとする活動がここまで貶められ、攻撃を受ける社会であるということを、多くの方に重く受け止めて頂きたいと願います。

この裁判を支援して下さった皆様に心より御礼申し上げます。

 Colabo・仁藤夢乃氏から江藤貴紀氏(音無ほむら/エコーニュース)に対する勝訴判決確定・被告による賠償金支払い及び記事削除のご報告

■東京地方裁判所での判決:エコーニュース(江藤貴紀)に385万円の賠償命令(2024年9月24日付)
https://colabo-official.net/houkoku20240924/

■報告会の動画をこちらからご覧いただけます。


春夏服の寄付募集!(新品のみ)

今年も春夏服の寄付を募集します。
シェルターやバスカフェでも、衣類や靴が不足しています。

《募集するもの》10代後半女性向けの春夏服
(Tシャツ、カットソー、ワンピース、スカート、ズボン、部屋着、靴下、靴、制服、カバンなど)

《条件》新品のみ、10代女性向け

※毎年、綺麗なもののみ募集とお伝えしても、ボロボロの服や、汚れた服、高齢の方向けの衣類や子ども服などが送られてきてしまい、仕分けや処分にかなりの費用と時間がかかっていました。
また、送られてきた物品に女の子たち含め、悲しい気持ちになることも多々ありました。そのため、新品のみの受付としています。それでも着古したものが送られてくることがあります。

ご支援は新品のもののみでお願いします。

※お仕事などで、衣類のサンプルや一度しか着ていないものがある方は個別にご相談ください。

※企業からのご寄付も歓迎しています。

《注意事項》
・衣類以外の物品を同封することはご遠慮ください。同封したいものがある場合は事前にご相談ください。他に必要としている物品はこちらに掲載しています。

・秋冬服の受付はしていません。新品の春夏服のみお送りください。

・いただいた支援品が残った場合、バザーでの販売や他団体への寄付など、別の形で活用させていただくことがあります。

・送料のご負担をお願いしております。ご了承ください。

《荷物の宛先》
宛先はお問い合わせいただいた方にのみお知らせしています。お手数ですが申し込みフォーム(ページ下部)よりご連絡ください。以前ご寄付いただいた方も改めてご連絡ください。

※活動場所や、物品受け取り場所への持ち込みはお断りしています。

応援よろしくお願いします!


【スタッフインタビュー】企業で働くことと、Colaboでの活動の違いとは? 活動を通して見えてきたもの

Colaboではどんなスタッフがどんな想いで活動しているのか。企業で働くことと、Colaboでの活動の違いや自身の変化について、活動3年目のスタッフに聞きました。

―Colaboではどんなことを担当していますか。

日々の事務局運営を担当しつつ、シェルターの整備、バスカフェや拠点での少女たちとの関わり、研修や支援者の方々とのコミュニケーション、能登での被災地支援などさまざまな活動を行っています。

 

―Colaboで活動する前はどんな仕事をしていましたか?

企業に勤め、8年程社長秘書をしていました。セクハラは日常茶飯事で、女性を軽く扱ったり、女性は奥に引っ込んでいる存在として扱われていました。表に立つことや、自分がやりたいことや言いたいことを発言できる機会はなく、影のように生きることや、男性たちの反応を気にしながら仕事をすることが当たり前になっていました。

それでも生活のために続けてきましたが、転職を考えていた時にColaboが求人募集していることを知り、男性のために力を尽くすのはもうやめたい、フェミニストのリーダーのところで活動したいと思い、応募しました。

自分にできることはないと思っていたので、自分が採用されるとは考えていませんでしたが、それでもできることがあるならなんでもするという気持ちで応募しました。

 

―それまでの仕事とColaboの活動との違いはありますか。

Colaboでは、自分の考えは?あなたはどう思う?と問われることが多くあります。それは今までの仕事では経験のないことだったので、はじめは戸惑いがありましたが、自分の意見や考え、こんなふうに感じているということを聞きたいと思ってもらえることが嬉しかったです。

秘書時代は、人の機嫌に左右されて動くことが多く、上司の機嫌が悪ければすべてが白紙になったり、スケジュールが全部飛んだり、関係先に自分が謝ることが普通だと思っていましたし、社長の一声で独断的に決まるということばかりでしたが、Colaboでは、目指す社会や団体としての在り方、活動の一つひとつについて、みんなが同じところを見ながら、達成するまでみんなでやるというところが全く違います。

一方で、企業では、大人数で業務を回していくために、いちスタッフに負わされる責任は小さくなっていますが、Colaboは少ない人数で多岐にわたる活動、それも出会う少女たちの人生に関わる活動をしているので、一人ひとりの責任が大きいです。自分の一つひとつの行動が重要で、少女たちや応援者の方々との関係性、Colaboの活動そのものに影響するということに覚悟を持って取り組むという部分では、最初はすごく緊張しました。

 

―それをどう乗り越えていきましたか。

一緒に活動している人たちがどうやっているのかから学んだり、自分ができないことがあったときにもどうすればよかったのかを一緒に考えてくれるので、次からはそうすれば良いんだと自分でも考えることができるようになっていきました。

会社員時代は、業務をこなすための表面的なアドバイスをしたり、されたりすることが多かったですが、Colaboでは、もっと深いところで少女たちともスタッフ同士も自分たちの姿勢やあり方を問うたり、一緒によりよくするための方法を考えたりしています。

 

―活動一年目、二年目はどのような時間でしたか。

一年目は自分が知らないことが多すぎて、活動についてもしっかり理解していなかったので、活動しながら知っていく時間でした。その中で、Colaboに対するデマ拡散や誹謗中傷など深刻な妨害があったため、Colaboが対峙しているものがどれほど大きなものなのかを実感し、だからこそこの現状を変えていく必要があることを強く感じる一年でした。

二年目からは、自分自身も一緒に活動を作っていく一人だと意識して活動しています。

 

―Colaboで活動して変わったことはありますか?

自分の人生を生きていけるようになったと思います。友達には「本来のあなたらしさが戻ってきた」と言われて、嬉しかったです。

私は結婚することが当たり前という価値観のなかで育ってきたので、自分もいつか結婚しなきゃとか、早くしなきゃという考えにとらわれていました。新卒で就職した企業の面接でも彼氏がいるかを聞かれ、就職後も「彼氏ができたの?結婚は?子どもは?」と聞かれる毎日でした。そういうことを言われなくなるなら結婚したほうがまし、もういいや、という感じで結婚しましたが、離婚したいとずっと考えていて、Colaboで活動する中で離婚に踏み切れたのも自分にとって大きな変化です。

Colaboでは、スタッフのおかれている状況も一緒に考えてくれて、日々声をかけてもらったり、怒りを言葉にしてくれたり、サポートもたくさんあったので、離婚することができました。

家に帰るとモラハラで「お前が悪い」と言われたり、そういう気持ちにさせられることがすごくあって気持ちが沈んでいったけど、Colaboで活動していくと自分が主体的になって取り組むことがすごく重要で、こんなこともやるんだ、私もこれやっていいの?と思うようなことがたくさんありました。そういうことを求められて自信がついていくので、結婚していなくても自分はやっていけるし、むしろそのほうが良い人生になっていくだろうという想像もできるようになりました。活動を通してそういう小さな自信を付けていくことが一歩踏み出す力になりました。

また、活動を通して自分の幼少期からの経験を振り返ったり、社会構造を見つめながら、自分はこういう状況だったんだな、自分の経験って女の子たちと一緒だなというように、今まで振り返らないようにしていた自分の人生を振り返るようにもなりました。

 

―活動を続ける理由はなんですか。

おかしいことが起きたときに「おかしい」と声をあげることで人と繋がり、同じ気持ちを持っている人たちに出会えることがとても嬉しいです。そういう風にして今までColaboは十数年も踏ん張り続けていて、これから性搾取をなくすために、もっと多くの人とつながりたいと思っているので、そういう想いを持つ人たちと出会ってつながっていくということが楽しみです。

女の子たちと出会ったり、一緒にご飯を食べたり、一緒に活動したりするなかでも、気持ちが通じる瞬間があること、言葉を交わさなくても通じる瞬間もすごく嬉しいですし、「Colaboの○○さん」ではなく、人として、人間として、当たり前のことを当たり前にできるような時間を一緒に積み重ねていけることを嬉しく思います。

それは、企業に勤めていた時には感じられなかった気持ちです。企業では、怒ったり、怒りを表明することはタブーで、特に女性に対してはそう。嫌なことがあっても怒ってはいけないというふうにみんなずっと思わされ続けています。でも、Colaboだったら、その怒りが重要だし、怒っていいし、その怒りをみんなで共有して力にしていく。そういうことを続けていきたいです。

Colaboで活動するなかで、社会に対して何かおかしいというようなぼんやりしたものから、社会構造を見つめ、こういう構造だからこういうおかしさがあって、それによって女性たちがこんな苦しい状況になっているんだと、見えるものが鮮明になってきました。そして、自分が抱えてきた怒りがなんだったのか、受けてきた扱いがどういうことだったのかを捉えなおすことができました。

この痛みを感じているのは自分だけではなく、多くの少女や女性たちが感じていることですし、だから変えていきたいという思いが強くなりました。

 

―今、Colaboでは求人募集をしていますが、どんな人に応募してほしいですか?

簡単な活動ではないので、覚悟を持って一緒に取り組める人。独りよがりでなく、自分ごととして考えて行動することができて、女性が性搾取される社会を変えていく、そこを目指して一緒にやってくれる人と出会えたら嬉しいです。

 

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【スタッフ募集】事務局スタッフを募集します

「10周年記念誌 活動する人・支える人特集2021」でもこれまでのスタッフインタビューを掲載しています。

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