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活動レポート

夜の街から|vol.76 排除のために設置されたグリ下の「壁」(2025年07月22日)

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大阪・道頓堀のグリコサインの橋の下。新宿歌舞伎町の「トー横」のように、ここにも少女や若者たちが集まっており、そうした子どもたちを狙って犯罪や性売買に少女たちを誘導する大人たちによる加害が深刻な問題になっています。
報告動画 https://youtu.be/wgqyf4z8eL8?si=qhcLwKpnSNcSUeey

それに対して、商店会や行政がした対策は、若者排除の「壁」を作ることでした。
もともと、ここは人が腰かけられるようになっていました。橋の下であることから雨をしのぐことができ、10年以上前からずっと、家に帰れない少女たちが過ごす場所になっていました。
14歳のとき、ここで性売買業者の男に声をかけられて、性売買に斡旋させられたという少女たちともつながってきました。

さまざまな事情から街に集まる子どもたちに、大人たちがしたことが、子どもたちに居場所がない状況を変えることでも、頼れる大人のいない子どもたちを狙う大人たちを取り締まることでもなく、壁を作って人が座れないようにするという対策だったのです。

そういう政策をとっても、行くところのない子どもたちはここに集まってきます。
この日も20人ほどの若者がたむろしている様子があり、少女たちに声をかける男性たちや、彼女たちを管理して近くで売春させる業者の男たちを確認しました。

そうした実態に切り込まず、見せかけの対策が全国各地で広がっています。
大阪では、別の地域で、体を売るために路上に立つ女性が多くいる場所に、女性たちに「恥ずかしい」と感させるためとして、道路を黄色く塗る対策が行われました。

必要なのは、少女や女性達を排除して、人目につかないところに追いやることではなく、
少女や女性たちが路上に立たなくても良い選択肢のある社会にしていくことです。

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