プライバシーポリシー

相談事業

選択肢を一緒に考える

家族のこと、学校のこと、性のこと、様々な相談に乗っています。過去の経験や状況が理由で「助けて」と言えない少女たち。現状を変える選択肢を示し、一緒に考えることを大切にしています。

活動の背景

公的機関への不信感

これまでの経験から、大人に相談しても対応が上から目線に感じられたり、「仕事だから関わっているだけ」と感じられ、相談すること自体を諦めてしまっている少女たちがいます。

動き始めたエピソード

「保護」を恐れる少女たち

家が安心して過ごせる状況でないときに、大人に助けを求めても適切に対応してもらえなかったことから、性売買の被害に遭っている少女たちと日々出会っています。夜の街で少女に声をかけたとき「保護じゃないよね?」と怯えた表情で言われることも。

安心して過ごせる場所を持たないまま、なんとか生き抜こうとする中で、少女が性的に商品化され消費され、性搾取の被害にあうことが多くあります。

活動内容

相談支援

公的機関が閉まっている夜間や休日などでも、少女たちからの相談を受け付けています。気軽に相談できるように、LINEやメール、SNSなど手段は多岐に渡ります。

同行支援

必要に応じて役所や児童相談所、病院、警察等への同行支援を行っていますが、特に、性搾取の被害にあったり、家出を繰り返していた少女たちが公的支援を利用するには高いハードルがあります。

実際に、少女たちが不当な扱いや二次被害を受けることがあり、同行支援は少女の権利を守るための活動です。

大切にしていること

少女たちの背景・状況・気持ちを理解する

少女たちはいくつかの問題を複合的に抱えています。「あなたはどうしたい?」と問われても、それがわからない状態にあることが多くあります。

私たちは、少女たちの背景や状況、気持ちを理解し、一緒に考えることで、「状況を変えたい」と考えられるきっかけになれるように意識しています。

現状を変える選択肢を示し、共に考える

暴力や支配の関係性の中にいたり、「今日をどう生きるか」に精一杯な状況では、これからのことを考える余裕もありません。見返りを求められることなく安全に過ごせる場所で、落ち着いて考えられる時間や環境があることや、一緒に状況を整理する人との信頼できる関係性があることで、考えることができます。

私たちは、少女の状況や希望を聞き、現状を変えるための具体的な選択肢を示します。彼女たちが「状況を変えたい」と思ったとき、必要なサポートを行い、共に考え、行動します。

これまでの実績

相談支援

相談者

10,958

面談

13,155

同行支援

929

2013年4月〜2025年3月

少女たちの声

コラボと出会う前はどこにも居場所がなく、死にたい、消えたい、自分なんかってずっと思いながら生きてきました。

そんな時、当時中学3年生だった私はコラボに出会った。今の世の中、性売買やパパ活で生計を立ててる女の子達も多く私もその1人でした。

みんなでご飯を食べたり話をしたり、笑うことや泣くことを思い出させるような、第二の家のような場所ができたように思えました。

 コラボに出会ってからは、自分は生きてて良いんだ、傷つかなくて良いんだそんなことを思えるようになりました。

 

コラボは、助けると言うより一緒に生きていく、考えていく何かあった時に一緒に動いてくれる存在です。

 

Colaboとの出会いの中で、大きな気づきがありました。 
以前の私は、「ご飯を食べる」「安全な場所で寝る」といった、生きていくうえで当たり前のことさえ、誰かを喜ばせたり、自分が本当は嫌なことを我慢したりしないと手に入らない、そう思い込んでいました。男の人とドライブに行く代わりにご飯をもらう、そんなことが“当たり前”になっていたんです。

 
でも、Colaboと出会って、それは当たり前じゃなかったんだと、少しずつ感じ取れるようになりました。
それはColaboが「支援する/される」という上下関係ではなく、「共に考え、行動する」という関係をとても大切にしているからであり、私自身、それを強く感じています。

Colaboが性売買の被害者や性産業で働いていた女の子たちにとって一番近い存在です。

Colaboでは、女の子たちの安心安全を第一に考えています。

そんなColaboだから、女の子たちに選ばれてきたんじゃないかなと思うし、私もColaboなら大丈夫だと思っています。

私は10代のときにColaboに繋がったから、今やっと社会で生きていくことができるようになっていて、あの頃、大人は信じられなかったし、向き合ってくれる人も誰もいない環境の中で生きていて、そこでやっと出会えたのがColaboでした。同じ女性で、同性で、性的な関係を求められない対等な大人に出会えたことは、人生を左右する大きな出来事でした。

社会のなかでは、児相(児童相談所)とかでは、一度失敗しちゃうとその先の行き場がなくなったり、夜の世界に戻ったりするしかなくなってしまうことが多いけど、Colaboでは失敗した時にも「さようなら」ではなくて、「こうしたらいいよ」ってアドバイスをくれたり、一緒に考えてくれたりするし。そういう大人と出会えたり、そういう大人の意見を聞けるのがColaboだなって思うから。そういう大人がいるんだって、Colaboにくることで知れるよ。話を「ふんふん」って聞いてくれる。言うべきことははっきり言って、うっとおしがられても言ってくれる、しつこい人がいるよ。()一歩も引いてくれないよ。今までの大人は、何か失敗したり嘘をつけば、すぐ引いてくれたかもしれないけど、それでやり過ごせたかもしれないけど、Colaboの人は引いてくれないよ。

今までの人がそういう対応をしたのは「こいつに言っても仕方ないやん」みたいな諦めからだったと思うけど、Colaboの人は、なにかやからしても信じ続けてくれる。()

Colaboに救われた人がいるってことを知ってほしい。

Colaboと出会ってよかったことは、人とのつながりが増えたこと。気持ちが落ちたときに会いに行こうかなって、ふらっといけるような居心地の良さがある。

偏見がない。他のところでは、性虐待とか性搾取の被害のことを話すと、引いた目で見られる。「かわいそうな子」というレッテルが貼られるのがすごい嫌だ。そういう被害にあっていた当時の私にとって、「レッテルを貼らない大人」だった。

Colaboに出会う前、児相に実家に帰されたのは、大人に絶望した瞬間だった。Colaboは話を聞いてくれる、具体的に動いてくれるところが他の大人とは違う。学校の大人は話を聞いてくれて、何回か親と面談してくれた大人もいたけど、家庭や状況が変わるまではいかなかった。

Colaboは行動力があって、現状を変える力がある。泊めてくれたり、気持ちを紛らわせられるイベントがあったりしたところもありがたかった。

他の支援のところは、ほんとに「仕事」って感じがする。でも、それが普通だと思ってた。求められたことに対して、マニュアルで返してくる感じ。だけどColaboは毎回、解決方法を何個か提案して、自分に合うやつとか、自分のやりたいやつを考えさせてくれたり、プラスアルファでこっちを選んだらこういうことが起きるとか、そういうことも言ってくれる。自分は親との関係をどうするかがなかなか決められなくて、シェアハウスに来るかどうかをなかなか決められずにいたけど、答えを焦らされることもなく、「いつでも来な」と言ってもらえて、親と離れて暮らすことを決められたと思う。ちゃんと話すこともできるし、当事者として一緒に声をあげてくれることもいいと思う。

私が家出してホームレスになった時、私を助けてくれたのはColaboでした。ゆめのさんはお金もなく泊まるところもなかった私にご飯やホテルを提供し、私の今までの経緯を真摯に聞いてくれました。Colaboの事務所でゆめのさんから「今まで辛かったね。もう心配しなくていいんだよ」と優しく話しかけられ、初めて大人からちゃんと話を聞いてもらえたことに思わず泣いてしまったことを覚えています。その後ゆめのさんは私を区役所に繋げてくれ、私を社会に繋げてくれました。

今私は大学に行くためアルバイトをしていますが、ゆめのさんに出会わなかったら、Colaboというセーフティネットがなかったら、私はきっと危ない道に進んでいたと思います

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