プライバシーポリシー

食事・物品提供

「一緒にご飯を食べよう」、その一言から始まります。

一緒に料理したり、食卓を囲んだりする時間を大切にしています。

お腹を満たすだけでなく、自分の状況を整理したり、出会いや関係性づくりの場にもなっています。

活動の背景

「助けて」と言えない少女たち

困っている人の一番の困りごとは「助けて」と言えないことです。困難を抱えた少女たちの中に、「自分の問題なんだから、自分でなんとかしなきゃ」「周りを巻き込みたくない」と思っている人は少なくありません。その結果、ひとりではどうにもならない事態に発展しているケースもあります。

解決のための取り組み

互いを知り、関係性をつくる

私たちは、少女たちにまずは「一緒にご飯を食べよう」「今度ご飯食べにおいでよ」と声をかけています。
一緒にご飯を食べながら、お互いを知り、関係性をつくりたいと考えています。
「鍋など大勢で食べる料理を食べたことがない」「誰かが料理している所を見たことがない」という人もいます。
ある時「調理されていない野菜や生肉を見たのは数年ぶり」と高校生が言いました。
彼女は、妹たちと子どもだけで生活していて、家には包丁や食器もないことがわかりました。
「家に食べ物が何もない」と連絡をもらうこともあります。
食事の場は「相談」のハードルを下げることにもつながります。
困ったときに「相談したいです」と申し出ることは、誰にとっても簡単ではないでしょう。
そんなとき、少女たちは「そろそろご飯したいです」と連絡をくれたり、こちらから誘ったりしています。

活動内容

一緒に食べる

私たちは食卓を囲むことを通して、困ったときに、できれば事態が深刻になる前に相談してもらえる関係性をつくり、彼女たちがいつでも戻ってこられる「ホーム」の1つとなれればと考えています。

生活に必要な食事や物品を届ける

生活が困窮していたり、家族が頼れない状況にある全国各地の少女や、小さい子どもを抱えてなかなかColaboに来れない若年女性への食品や生活用品の郵送も行っています。郵送準備は、Colaboとつながる少女たちも一緒にしており、自立を支える活動の一つにもなっています。

大切にしていること

お腹いっぱい、食べたいものを

支配や暴力のある環境で過ごしていたり、今日を生き延びることで精いっぱいな状況にあると、自分が好きな食べ物や、今日何を食べたいか考える余裕もありません。食事を生きるための「エサ」だと思っていたと話す人もいます。

「何が好き?」「何食べたい?」と聞いても、はじめは「なんでもいい」と話す少女たち。一緒においしいものを、楽しく食べる時間を積み重ねる中で「あれ食べたい」「これないの?」と言ってもらえる関係を作りたいと考えています。

郵送で食品を送るときは、段ボールいっぱいに約100食分を入れ、開けた瞬間から、「何から食べよう?」「これだけあるからしばらくは大丈夫」という気持ちになってもらえるように心がけています。

困ったときにはあの人たちがいる、と思ってもらえるように

物価高の影響もあり、食べるものや必要なものを削って生活している少女たちがいます。食べるものに困っているということは、他のこと、生活そのものに困っているということです。食べ物や生活用品を提供することを通して、困りごとや状況を把握し、困ったときに性搾取や暴力に行きつかなくてよいように、気軽に連絡してもらえるようになるための活動でもあります。

これまでの実績

食事提供

10,508

物品提供

10,513

2013年4月〜2025年3月

少女たちの声

Colaboにいたら、いつもたくさんご飯でてくるし、「食べなよ、食べなよ」って言われて、気づいたら家にも食べ物がいっぱいになって、寝るところと食べ物には困らないし、窮屈じゃないよ。

Colaboとの出会いの中で、大きな気づきがありました。 
以前の私は、「ご飯を食べる」「安全な場所で寝る」といった、生きていくうえで当たり前のことさえ、誰かを喜ばせたり、自分が本当は嫌なことを我慢したりしないと手に入らない、そう思い込んでいました。男の人とドライブに行く代わりにご飯をもらう、そんなことが“当たり前”になっていたんです。
 
でも、Colaboと出会って、それは当たり前じゃなかったんだと、少しずつ感じ取れるようになりました。
それはColaboが「支援する/される」という上下関係ではなく、「共に考え、行動する」という関係をとても大切にしているからであり、私自身、それを強く感じています。

コラボと出会う前はどこにも居場所がなく、死にたい、消えたい、自分なんかってずっと思いながら生きてきました。
そんな時、当時中学3年生だった私はコラボに出会った。今の世の中、性売買やパパ活で生計を立ててる女の子達も多く私もその1人でした。
みんなでご飯を食べたり話をしたり、笑うことや泣くことを思い出させるような、第二の家のような場所ができたように思えました。
コラボに出会ってからは、自分は生きてて良いんだ、傷つかなくて良いんだそんなことを思えるようになりました。
コラボは、助けると言うより一緒に生きていく、考えていく何かあった時に一緒に動いてくれる存在です。

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