プライバシーポリシー

居住・就労支援

「施設」でなく「自分の家」として住める場所を

シェルターを出た後、暮らすことができる8部屋の個室アパート。保証人や緊急連絡先となる人がいなくても、生活を始められます。

出会った少女たちのその先の生活や就労を支えています。

活動の背景

頼れる親族がいないと物件が契約できない

虐待などを背景に、家族と関わりを断って生活を始めた少女たちが成人後、シェルターを出た後も、頼れる家族がいないことで物件の契約が難しいことがよくあります。

解決のための取り組み

保証人や緊急連絡先がなくても住める家を

Colaboとつながり、シェルターを利用した後も、若く、職歴も少ない状態で、契約できる家を探すことは困難です。初期費用や家具家電の購入などの負担を減らし、生活を始められる場所をつくりました。

活動内容

個室アパート

2022年3月、大型の助成金をいただき、8部屋の個室アパートを建設しました。入口はオートロックで宅配ボックスあり、各部屋には二口コンロ、ウォシュレット、浴室乾燥機、Wi-Fi、冷蔵庫、洗濯機、レンジ、ケトル、炊飯器、ローテーブル、タンス等、家具家電30万円分付き。緊急連絡先や保証人なしで入居できます。

快適な暮らしのために、部屋のデザインや雰囲気にもこだわりました。

就労支援

就労を目指す少女たちに、就労に向けた練習の機会をつくったり、資格取得や求人に関する情報提供や、履歴書の書き方や面接の練習などを行っています。Colaboと繋がりのある企業や商店等と連携し、アルバイトとして就労体験の機会をつくり、実際に就職に至ったケースもありました。今後も協力者や協力企業を増やしていきたいと考えています

大切にしていること

出戻り歓迎

新生活をはじめても、暮らしのなかでのトラブルや、仕事や恋愛などでの問題、心身の不調などがあったとき、生活を変えたいと思っても、戻れる場所がないことで無理を続け、さらに事態が悪化したり、寮付きの性売買店などに追い込まれてしまうことがあります。

今は頼る必要がなくても、「戻れる場所があると思えることで、頑張れる。安心感がある」と話す女性たちもいます。

Colaboは何歳になってからでも、いつでも、何度でもつながり、その先を一緒に考えていきたいと思っています。

少女たちの声

私は0歳からコラボに来る前までずっと施設で暮らしてきました。
18歳で施設を出たあと、自立援助ホームに入り専門学校に通いましたが、職員の望む姿じゃなかったり、自分のことを話さないならここにはいれない。自立のための場所で私たちの言うことを聞けない人はここにはいれないと言われました。勢いで、それなら出て行きますと言いました。お腹がすいて決まった時間以外にご飯を食べた時は卑しいと言われたし家のルールの人も合わなかったので施設を出て行くところを考えましたが、どこにもいるところはなかったので、やっぱり施設にいさせてもらうしかないと思いお願いをしました。でも、施設の人から、もう児童相談所と話がついたからと言われ、施設を追い出されました。私は専門学校を辞めることになりました。

生活をして行くためには寮付きの仕事を探すしかなく、転々としていました。温泉宿で働いていた時、宴会にコンパニオンが足りないからと、コンパニオンの衣装を着せられ、若い子だからと男性の相手をさせられました。ニコニコしてお酌をすることを求められました。賄いはなかったので貯金の為にお客さんたちの残した食事を宴会の後は食べていました。(お金はあったけど貯金がないと不安だったから使わなかった。)

職場を変えたいと思っても行くところがなく、仕事を辞めたら家もなくなってしまう状況だったので動くにも動けず、生活していた時に、友達からコラボを聞いて、コラボに繋がりました。
Colaboは、くる前に想像していた「支援団体」や「施設」とは違っていて、スタッフと女の子たちが上下の関係ではなく、スタッフのことも女の子たちが助けることもあるし、拠点では大人が調理したものを提供されるというようなこととは違って、みんながごはんを一緒につくっていたり、ソファで寝ていたり、自由に過ごしていました。

今まで出会ってきた施設や大人とは違ったので初めは戸惑いました。
でも、本当に?って思ったし、どうせ、今までの施設のように私たちのことをみてるのではないか、Colaboの人も私たちのことを疑ったりかわいそうな存在とか、ダメな子として管理の対象としてみてるんだろうなとか、思っていて、シェアハウスでも監視カメラと盗聴器を探して疑っていました。部屋も私が居ない時に大人は見に来てると思っていました。施設ではそれが当たり前だったからです。

でも、Colaboに住み続けていて、そんなことはありませんでした。
Colaboでは、あなたはこうでしょとか、こうしなさいと決めつけられないところや、他と比べたりや、大人が気に入った子だけ特別扱いしたりすることがないところが違いました。
コラボでは私の話も色んな背景や痛みを想像をして、聞いてくれる人がいました。

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