プライバシーポリシー

夜の街での
声掛け

街に出かけ、つながる

街をさまよう少女たちに、「路上で寝たり、体を売る以外の選択肢もあること伝えたい」

「困ったときに頼る先の一つとして知ってほしい」という想いで、少女に声をかけ、つながりをつくることを大切にしています。

活動の背景

夜の街にあふれる買春者・性売買業者

街で少女たちを狙い、探して、声をかけているのは、買春者や性搾取への斡旋業者ばかり。新宿などの繁華街では、少女や女性は街を歩くだけで、体を売る選択肢を示され、性売買に誘導されます。そのため、行き場がないとき、お金がないとき、生活に困ったとき、少女や女性たちに「性売買」が真っ先に思い浮かんでしまうのです。

解決のための取り組み

少女たちを気にかけ、選択肢を手渡す

性搾取を目的とした大人たちは、盛んに活動しています。
新宿・歌舞伎町だけでも、毎晩性売買に女性を斡旋する「スカウト」は100~200人、買春者は50~100人確認しています。
同時に、未成年に対する深夜の補導や規制の強化により、夜間に家で過ごせない子どもたちが安全に過ごせる場所がなくなっています。
そこで、Colaboは夜の街に出て行って、少女たちに声をかけて関係性を作り、危険に取り込まれる以外の選択肢があることを伝えることに力を入れています。

活動内容

夜の街での声掛け

夜の街を歩き、少女たちのいるところに出ていき、少女たちを探して、声をかけています。

夏は汗拭きシート、冬はホッカイロなど、時期に合わせた必需品や、支援企業からいただいたコスメやお菓子を、Colaboの連絡先とともに少女たちに渡しています。

単に活動を「宣伝」するものではなく、少女たちと路上で顔見知りになり、関係性を作ることに力を入れています。

バスカフェ

Tsubomi Cafeは、少女たちが気軽に立ち寄り、それぞれが思い思いの時間を過ごせる場所です。スマホを充電したい、何か食べたい、ただゆっくりしたい——どんな小さな理由でも、ふらっと立ち寄れます。

大切にしていること

危険なところに、出ていく

頼れる大人とのつながりを持たない少女たちを探して、つながる活動を必死にしているのは、性搾取を目的とした大人ばかり。
少女たちが「危ない」場所にいるからこそ、私たちはそこに行き、少女たちと関係をつくります。少女を管理売春させている業者や買春者からの脅しなど、活動には危険も多くあります。しかし、だからこそ、その危ないところに少女たちを置き去りにすることはできないと考えています。

Colaboとつながる女性たちによる「声掛けチーム」

少女時代にColaboとつながり、成人した若年女性が、少女たちに声をかける活動の中心を担っています。「Colaboのような場所があることを知ってほしい」「自分と同じような思いをこれ以上、女の子たちにしてほしくない」という想いで街に出ています。年齢が近く、似た経験を持つ女性たちが声をかけることで、安心してくれたり、大人と補導を恐れている少女たちが「お姉さん、今、ご飯無料って聞こえたんだけど、本当?」と自ら話しかけてくることもあります。「どうやって性売買から抜けたの?」と聞かれることをきっかけに、支援につなげることもあります。

活動を危険から守る「女の壁」

夜の街で、少女たちが性被害に遭っていても、助けを求めていても、手を差し伸べようとする大人はいません。若い女性たちだけで活動していると、さまざまな形での嫌がらせが行われます。活動が安全に遂行できるように、大人の女性たちがボランティアで活動に参加し、「女の壁」として、バスカフェや声掛けチームを守り、連帯しています。

これまでの実績

声掛けの活動

351

声掛け人数

22,117

2013年4月〜2025年3月

少女たちの声

私は家に帰れなくて外で過ごしてた時、Colaboに声をかけてもらいました。バスカフェに行った後、シェルターに泊まって今は一人暮らししています。

外にいたとき、他に声をかけてきたのは男の人と、お店(風俗店)の人だけでした。

今も家出したり、暴力から逃げてる子達はたくさんいて、逃げた先でも性暴力に遭っている子たちがたくさんいて、なかには14歳とかの子もいます。
そんななかで助けてくれて、救ってくれるColaboがなくなったらその子達を野放しにしちゃうし、これ以上私たちと同じ想いをしたり、そんな辛い生活してほしくないなって思います。

私はColaboやバスの存在を知った時こんな所が欲しかった!って思ったし見つけた時は嬉しかった。

Colaboは行政に繋がれなかった少女や性搾取の中で生きる少女と繋がっています。

私たちはいつも街で「いくら?」「ホテル行こうよ」と声をかけられています。

Colaboはそういう子たちに安全に過ごせる場所をつくってくれます。

私も、どんな人にも寄り添える人でありたいと思うようになりました。

Colaboの活動には意味があるし私も沢山支えられています。本当に。これからも頑張ろうと思います。

私は今、夜の街でのアウトリーチ・声掛けの活動をしているけど、それはColaboを女の子たちに知らせたいから。

Colaboにきたら普通にご飯を食べられるし、普通に家で寝られるし、普通に生活できるから。

知らない男の家に行って危ない目にあわなくてすむよと伝えています。

高校生3年生の時、バスカフェの日に、Colaboのスタッフと新宿ですれ違って、声をかけられて知り合いました。「これから何するの? 無料のものとか、ご飯とかWi-Fiとかあるよ」って連絡先とか書かれてるカードをもらって、その後めちゃくちゃ調べて、「怖くね?」っていいながらインスタとかツイッターとか見て「めっちゃいろいろあんじゃん。日焼け止めほしくね?」って言って、友達と二人でバスカフェに行った。いろんなものが使えて無料。余計なことも聞かれないし、無駄に探ってこないから大丈夫だなって思った。2回目に行ったときに、バイトについて話して、親からお金を取られていることを話したことがきっかけで、親からの虐待とか、いろいろ話すようになった。バスカフェに通って2年してからColaboのシェアハウスに住むことにして、そこから大学に進学することもできた。

街には、家に帰れない女の子たちがいっぱいいて、そういう子たちを狙って声をかけ続けている買春者や性売買の業者がたくさんいるよ。そういう人たちはしつこく若い女の子に声をかけているから、私たちはその中で、夜の街で女の子たちに声をかける活動をしてきました。

無理やり連れて行ったりすることはなくて、「こういう場所があるよ」と案内して、その時すぐには来なくても、そういう生活から抜け出したいと思ったときに、本人の意思があってColaboに女の子たちは来ています。私もその一人でした。

今、Colaboへのデマや嫌がらせを目にして不安になっている女の子も多いと思うけど、女の子たちには「Colaboは自由だよ」って言いたい。たくさん失敗できる場所、あとから後ろ盾になってフォローしてくれる場所。

15歳のとき、学校にも居場所がなくって、家を追い出されて、転々としてて。親から虐待されて、親に縁を切られて追い出されて行ったおばあちゃんの家で、叔父さんから性虐待を受けて、妊娠して中絶した。家を出て性搾取の被害にもあった。バスに初めて行った時には「こういうこともするんだ」と思った。すごかった。感動した。自分たちで人を集めに行く、困っている子たちに声をかけに行くってすごいなと思った。自分は人見知りだから続けられなかったけど、声かけの活動に参加すると、意外と立ち止まってくれる人もいるし、困ってる子たちに出会えるし、自分も中学の時とかあったらよかったなと思うし、こういうところを実際に作っちゃうところがColaboだなと思った。

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