プライバシーポリシー

生活支援

当たり前の日常を一緒につくる

家庭や学校で居場所をなくし、危険と隣り合わせの日々を送る少女たち。
私たちは、彼女たちが安心して生活し、日常を築いていけるよう、住まいの提供と生活のサポートを行っています。

ここで暮らす間に、自身のケアをしたり、学校に通ったり、仕事をしてお金を貯めたりし、

一人暮らしなど、それぞれの描く次の生活を目指します。

活動の背景

帰る場所がなく、暴力や搾取と隣り合わせの少女たち

虐待から逃れるために家を出て、ネットカフェやホテル、知らない人の家、性売買業者の用意した寮などを転々としながら1年以上過ごしていたという少女もいます。

動き始めたエピソード

「今日から、今夜どこで寝ようかと考えなくていいんだ」

ネットカフェや誰かの家を転々とする生活では、持てない荷物や衣類は季節ごと、移動するごとに捨ててきたため、出会った頃は、カバンやぼろぼろのキャリーケース1つでやってくる少女たち。睡眠もほとんどとれず、緊張や不安の中に常にいる生活を送ってきたため、鍵付きの個室に感動したり「本当にいいの?」と言ったりすることもあります。まずは自分の部屋で休んで、一つひとつ暮らしを作ってもらえたらと考えています。

活動内容

住まいの提供(中長期シェルター)

10代後半から20代前半の女性を支えるためのシェアハウスを、2016年から運営しています。各家には、鍵付きの個室が3部屋とリビングやキッチン、風呂、トイレなどがあり、初期費用なしで入居でき、はじめの三か月は家賃無料、以降も3万円~。家具家電、Wi-Fiあり、お米食べ放題としています。

生活のサポート

家が安心して過ごせる場所でなかった少女たちは、「当たり前」とされる経験をしていないこともあります。

生活に必要な知識やスキルも、暮らしの中で一緒に経験し、身に着けていきます。Colaboは彼女たちが主体的に生活を送れるようにサポートし、今後の生活に向けて一緒に考えます。

食事づくりや掃除を一緒にしたり、生活環境の整備や、金銭管理のサポート、危険に巻き込まれたり、体調不良や精神面の不調等の緊急時のフォローや、仕事や学校などの手続きのサポート、学習支援などを行っています。シェルターを出た後もつながり、家庭訪問も行っています。

大切にしていること

自分の家として住める場所に

大人が管理する施設への拒否感が強い少女たちに、自分の家として過ごしてもらえるように、少女たちの主体性を尊重し、ルールは毎月のミーティングで一緒に決め、食事やゴミ出しなどは自分たちで行います。

ルールで管理し導こうとする「支援」とは違い、自身で決めて行動できる力をつけていくことを重視しています。

自分との向き合いを支える

今日をどう生き延びるかで精一杯なとき、少女たちには過去の被害と向き合ったり、将来を考えたりする心身の余裕はありません。衣食住が安定し、安全な居場所ができることで、これまでの被害や自分自身の内面と向き合うことになり、苦しさを感じることがあります。私たちは、そうした時期も一緒に過ごし、支えていきたいと考えています。

これまでの実績

中長期のシェルター利用

入居者

70

生活支援

1,456

2016年4月~2025年3月

少女たちの声

体を売るしかない状況

今日を生きるためにそうせざるを得ない現実。

苦しかったしつらかったけど、そんなこと誰にも言えませんでした。

だからヘラヘラしていました。愛想笑いをして、楽しそうにふるまっていました。

これが楽しいことだ、必要とされているんだと思い込もうとしていました。

辛くても、生きるにはそれしかなかったからです。

 

その後、私は少年院に入り、夢乃さんに知り合い、Colaboに繋がりました。

あたたかいご飯、寝られる場所、見返りを求められない関係を得ることができました。

Colaboと出会って、嫌なことは嫌と言えるようになりました。

 

私はColaboに来て、こんな笑いあえたり共感できたりできる仲間と出会え、生きてて良かったとおもいました。

Colaboに来てなかったら、私は元の生活に戻ってただろうし、笑ったりももうなかったと思うぐらいだ。

家以外に帰れる場所を作ってほしい。

Colaboみたいな場所が増えてほしい。

私は0歳からコラボに来る前までずっと施設で暮らしてきました。
18歳で施設を出たあと、自立援助ホームに入り専門学校に通いましたが、職員の望む姿じゃなかったり、自分のことを話さないならここにはいれない。自立のための場所で私たちの言うことを聞けない人はここにはいれないと言われました。勢いで、それなら出て行きますと言いました。お腹がすいて決まった時間以外にご飯を食べた時は卑しいと言われたし家のルールの人も合わなかったので施設を出て行くところを考えましたが、どこにもいるところはなかったので、やっぱり施設にいさせてもらうしかないと思いお願いをしました。でも、施設の人から、もう児童相談所と話がついたからと言われ、施設を追い出されました。私は専門学校を辞めることになりました。

生活をして行くためには寮付きの仕事を探すしかなく、転々としていました。温泉宿で働いていた時、宴会にコンパニオンが足りないからと、コンパニオンの衣装を着せられ、若い子だからと男性の相手をさせられました。ニコニコしてお酌をすることを求められました。賄いはなかったので貯金の為にお客さんたちの残した食事を宴会の後は食べていました。(お金はあったけど貯金がないと不安だったから使わなかった。)
職場を変えたいと思っても行くところがなく、仕事を辞めたら家もなくなってしまう状況だったので動くにも動けず、生活していた時に、友達からコラボを聞いて、コラボに繋がりました。
Colaboは、くる前に想像していた「支援団体」や「施設」とは違っていて、スタッフと女の子たちが上下の関係ではなく、スタッフのことも女の子たちが助けることもあるし、拠点では大人が調理したものを提供されるというようなこととは違って、みんながごはんを一緒につくっていたり、ソファで寝ていたり、自由に過ごしていました。

今まで出会ってきた施設や大人とは違ったので初めは戸惑いました。
でも、本当に?って思ったし、どうせ、今までの施設のように私たちのことをみてるのではないか、Colaboの人も私たちのことを疑ったりかわいそうな存在とか、ダメな子として管理の対象としてみてるんだろうなとか、思っていて、シェアハウスでも監視カメラと盗聴器を探して疑っていました。部屋も私が居ない時に大人は見に来てると思っていました。施設ではそれが当たり前だったからです。
でも、Colaboに住み続けていて、そんなことはありませんでした。
Colaboでは、あなたはこうでしょとか、こうしなさいと決めつけられないところや、他と比べたりや、大人が気に入った子だけ特別扱いしたりすることがないところが違いました。

コラボでは私の話も色んな背景や痛みを想像をして、聞いてくれる人がいました。

コラボに来てからは、スタッフとも他の女の子たちとも、自分の経験や気持ちに共感したり、されたりする事が増えて、偏見を持たないところが他とは違いました。
Colaboに来る前は、自分の発言や感情を深く考えなかったし、真剣な話をしているときや自分のこれからを考えるとき、友達や周りの人との関係について考えるときも都合よくふざけてたけど、コラボに来てから広くいろいろなことを考えるようになって、自分の気持ちがわかったり、おかしいことはおかしいって言うようになりました。
自分の言葉で話すことは苦手だけど、一緒に活動に参加したりしてたくさん考えるようになりました。視野も広がって、こうした女の子たちの状況は社会が生み出していると考えるようになりました。

この状況を私は変えたいです。
そのために活動に参加して、社会で私たちのような想いをしている人たちや、いま家出をして性搾取されている子たちの声や存在が潰されないように一緒に声を上げています。

Colaboには家に帰りたくない事情があって、行き場がない子がたくさんいます。家にいても家賃を払わされたり、食事を出してもらえなかったり、虐待されたりしてた子たちが、Colaboでは自分の部屋で、今日食べるものや寝るところの心配をせずに暮らすことができるし、Colaboはめっちゃ自由な場所。

Colaboほど自分の意思を尊重してくれるところはないよ。Colaboは女の子たちの意思を尊重しているから、自分が関わりたいと思って関わるし、声かけの活動も他の活動も参加したい人はする、したくない人はしない、だからと言って何か扱いに違いがうまれることもない。自分がこうしたい、ああしたいと言うのを夢乃さんが聞いて、そのやり方が本当にいいかどうかについて、夢乃さんたちは意見をいうかもしれないけど、基本的には自分がしたいと思ったことは尊重してくれます。

Colaboは私にとって、家みたいな場所。自分の部屋もあるし、何かを気にすることがなくゆっくり過ごせる場所です。

私は性売買をしていたから、他の大人からは配慮のない言葉や「それってどうなの」と言われることも多かったけど、Colaboはそういうことはなく、「じゃあこれからどう生きて行こうか」っていうのを考えてくれた場所でした。

虐待や性暴力、性売買のなかにいたり、被害の経験があると、ただでさえ何を信じたらいいか分からないという状況で過ごしています。

それまで信頼できる人がいないなかで、やっとColaboにつながって、今でも誰を信じたらいいのか20代の自分でもわからなくなってしまうことがいまだにあります。Colaboが一人で声を出していても、現状は変わらないので、他の女性支援団体の人も、サポーターの人も、もっと声をあげてくれる人が増えてほしいし、そういう声が、デマの数より多くなったらいいなと思います。

Colaboには、虐待する親や、性売買業者から逃れてくる子たちが多くいて、私たちにとって、自分の居場所がわかってしまうことは、命にかかわる大事件です。これまで何回も転居をしたり、いろんなものからいろんな形で逃げてきた子が多くいます。Colaboのような活動を社会がどう守っていくのか、女の子たちの安全性についても、もっと想像できる社会になってほしいです。

Colaboに来て、生活ががらっと変わった。その後も、状況が変わるたびにいつも聞いてくれたり、報告して息抜きになってる。ストレスが減った。「行くところがなくなったら、シェアハウスがあるよ」と言ってくれたり、困ったときの行き先があることでの安心感が全然違う。「行く先ないから我慢してここにいよう」とか思わなくてよくなった。

一番変わったのは仕事。誰も頼れない中で、家から抜け出すためにも、この先生きていくためにもお金を貯めなきゃと思って夜の仕事をしていた。やりたくてやってたわけじゃない。中卒で学歴がなかったから就職も難しくて、家では親に財布からお金抜かれたりしたから、そうするしかなかった。Colaboにつながって高卒認定も取って、昼の仕事をしながら、夢だった保育の資格をとるために学校に通っていて、来年就職する予定。こんなふうになると思ってなかった。

社会のなかでは、児相(児童相談所)とかでは、一度失敗しちゃうとその先の行き場がなくなったり、夜の世界に戻ったりするしかなくなってしまうことが多いけど、Colaboでは失敗した時にも「さようなら」ではなくて、「こうしたらいいよ」ってアドバイスをくれたり、一緒に考えてくれたりするし。そういう大人と出会えたり、そういう大人の意見を聞けるのがColaboだなって思うから。そういう大人がいるんだって、Colaboにくることで知れるよ。話を「ふんふん」って聞いてくれる。言うべきことははっきり言って、うっとおしがられても言ってくれる、しつこい人がいるよ。()一歩も引いてくれないよ。今までの大人は、何か失敗したり嘘をつけば、すぐ引いてくれたかもしれないけど、それでやり過ごせたかもしれないけど、Colaboの人は引いてくれないよ。

今までの人がそういう対応をしたのは「こいつに言っても仕方ないやん」みたいな諦めからだったと思うけど、Colaboの人は、なにかやからしても信じ続けてくれる。()

Colaboにいたら、いつもたくさんご飯でてくるし、「食べなよ、食べなよ」って言われて、気づいたら家にも食べ物がいっぱいになって、寝るところと食べ物には困らないし、窮屈じゃないよ。児相の保護所なんかとは比べ物にならないくらい、窮屈じゃないよ。

Colaboに救われた人がいるってことを知ってほしい。そのうちの1人でもあるし、Colaboに行かなければあたしは、確実に少年院戻りだったと思う。

夢乃さんが居なかったら私は、路頭に迷ってました。

Colaboと出会って良かったことは、やっぱり家に住めて、安定した生活を得られたところ。家ができたのが大きい。実家では自分の部屋もなかったけど、今は「自分のスペース」って感じ。Colaboに来るまでは、大きいガラガラで、それ持って移動するのがストレスだったから、荷物を全部置いておけるっていうのが嬉しかった。例えばシャンプーとか洗顔とかも、いちいち使う時に出さなくていいとか、そうゆう普通に生活してたら当たり前のことが、1年間当たり前じゃなかったから、それはすごいよかったって今でも思う。

嫌だったことはないけど、ひきこもり期が何回かあって、これからの人生どうしたらいいかわかんなくなった時期はあった。家も手に入れて、たぶん、どうでもよくなっちゃったんだと思う。自分の人生とか、全部。頑張れなかった。頑張る意味がわかんなかったみたいな、そんな感じだったと思う。そのときの心境は、思い出せないけど、しんどかったのかな。ぐちゃぐちゃで、部屋汚い時って「私のスペース」って感じだから、それを見られたり、漁られるのが嫌で、Colaboではあさられないけど、実家では私の部屋はないって感じだったし、漁られるのは普通だったから、そうゆうのが嫌だった。やりたいこととか、どうしていきたいかが、決まってれば、そうしたいってなってそっちに進んでいくのかもしれないけど、自分がどうしていきたいのかとか、やりたいこととかわかんないと、それで「どうしたいの」と言われてもわかんなくて。将来とか、10年後とか、どうしたいっていうのは自分の中で決まってないけど、とりあえず働いてたら病まないっていうのはちょっとわかったから、今は一人暮らしできるようになろうかなって、思ってる。

家ができて、安心した生活ができるようになってから、冷静になっていろいろ考えられるようになって、私は逆に病んでたのかもしれない。

コラボと出会う前はどこにも居場所がなく、シングルで育ち母親は彼氏を作り、家に帰ってこなくなり、家があるにもかかわらず、中学の時に母の彼の家に引き取られました。

でも、暴力が酷く頼れる大人がいなくて益々、居場所がなくなりました。

死にたい、消えたい、自分なんかってずっと思いながら生きてきました。そんな時、当時中学3年生だった私はコラボに出会った。

みんなでご飯を食べたり話をしたり、笑うことや泣くことを思い出させるような、第二の家のような場所ができたように思えました。

 

誰かに酷いことを言ったり、傷つけるようなことを言ったりして自分を守ってきた人生だけど、それがダメなことって言うことも良いこと悪いことをちゃんと教えてくれる場所に出会いました。

 

コラボに出会ってからは、自分は生きてて良いんだ、傷つかなくて良いんだそんなことを思えるようになりました。

今までの自分の考えが間違っていることにも、気づかせてくれて、中々それを治せなくて大変だけどちゃんとダメなことはダメって言ってくれる、とても大切な存在だと思うことができました。

  

世の中の人は損得で生きている、自分が良ければそれで良い人が多いけどコラボはそうじゃなくて、助けると言うより一緒に生きていく、考えていく何かあった時に一緒に動いてくれるように思います。

夢乃さんをはじめ、自分たちが誹謗中傷を受けても、世の中の若い傷ついてる女の子のために闘っている、守ろうとしてくれているように思います。

 

今の世の中、性売買やパパ活で生計を立ててる女の子達も多く私もその1人でした。

だから、そういうことをしなくても堂々と自信をもって生きていける社会にしていきたいと思っています。

居場所がなく苦しい思いをする子、自分で命を経ってしまう子達が1人でも減るように、女性が性搾取されなくて良い社会を作れるようにこれからも声をあげていこうと思います。

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