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私たちは
『買われた』展

“児童買春”の実態を伝える展示会

当事者がつながり、声を上げることで、自分たちの権利を回復し、
児童買春の現実を伝え、“売春”のイメージを変えたい。
これまで表に出ることができなかった「買われた」少女たちの声を伝え、
今も苦しんでいる少女たちや、かつて似た苦しみを経験した女性たち、
すべての女性に勇気を与えたいと、Colaboとつながる14〜26歳まで39人のメンバーが立ち上がり、
写真や体験談、手記、日記、「大人に伝えたいこと」をテーマにした作品を作成しました。

企画の背景

社会が持つ“売春”へのイメージを
実感した大学の授業

代表の仁藤が大学の授業でおこなった「売春している中高生について、どんなイメージを持っているか?」という質問。その回答は、社会が持つ「売春」へのイメージを強く感じたものでした。快楽・愛情・お金欲しさ。本来「支配」と「暴力」という社会の構造から生まれるものの原因を、少女たちにしてしまう。社会や人々の不理解を突きつけられました。

動き始めたエピソード

「そんなもんだよ。世の中の理解なんて。」

あるメンバーは、言いました。「そんなもんだよ。世の中の理解なんて。もう、そんなことで傷つけなくなった。」
後日、このことをColaboとつながる少女たちと共有し、「社会が持つイメージを変えたい!」と、企画に至りました。

少女たちの声

15歳のとき、学校にも居場所がなくって、家を追い出されて、転々としてて。親から虐待されて、親に縁を切られて追い出されて行ったおばあちゃんの家で、叔父さんから性虐待を受けて、妊娠して中絶した。児相にも相談して、叔父さんからされることを言って、実家に帰ることになったけど、「虚言癖がある」と家族が児相に言ったから、児相はそれを信じた。

家に帰りたくなくて、フラフラしてたから、そこで性搾取の被害にもあった。お金もなかったし、一緒にいる友達がいなくなったら生きていけないから、キャバとか夜とかしかないし、教員向けの乱交パーティーに騙されて参加させられて買春被害にもあった。夜の世界で生きてたときにしんどくて、その時に出会った。最初にゆめのさんに電話した時は、しんどすぎて大泣きしてた。()

買われた展は新しい挑戦の一つだった。買春被害にあって声を上げられない人はいると思うし、そういう人が見たときに自分も声をあげてみようかな、相談していいんだと思えるようになってほしいと思った。

私はColaboで『Tsubomi Cafe』と『私たちは買われた』展という企画展に参加しています。『Tsubomi Cafe』というバスカフェでは中高生の10代の女の子達に声を掛け、無料で食事や物品を提供しています。女の子達が安心して外を出歩けないというのが今の日本の現状なのでそれを変えていきたいと思って活動しています。企画展では私の今までの経緯をこれまで関わってきた大人に見てほしい、これを見て、自分が本当に正しい事をしているのか見直して欲しい、もし正しく無いと思ったのなら変わって欲しいという思いで参加しています。

私はColaboに来るまで、「男の人が悪い」って誰も言ってくれなくて。私が悪いって言われ続けてきて、警察に捕まっても「親の言うこと聞きや」と言われて、家に帰れないからそういうことしてたのに、少年院でもあなたが悪い、親はあなたを愛してるのにというような教育をされて洗脳されてたから、女の子たちが「買われた」んだって声をあげてるのを知って、自分も聞いて欲しかったから。

みんながゆっくり寝れる社会。ご飯食べたり。当たり前のことが当たり前じゃない世界だから。あとは、声を上げやすい社会になってほしい。

これまでの実績

開催数

26箇所

開催日数

93日間

来場者数

13,191

2016年8月〜2025年3月

開催地域

日本全国や韓国など、多数の地域で開催してきました。

北海道・東北

北海道・岩手県・宮城県

関東

栃木県・千葉県・東京都・神奈川県

北陸・中部

静岡県・愛知県

近畿

滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県

中国・四国

島根県・岡山県・広島県・徳島県

九州・沖縄

沖縄県

海外

韓国・台湾

来場者の声

手記を読み終わって、最後の年齢表を見た時にがくぜんとする。
こんな幼い子達が自分で何とかしなくてはと思っていること、
社会が更に少女たちをおいつめていることに痛みを感じた。

「自分が困っているときにいつも声をかけてくれるのは男の人だった」という文章にハッとしました。私も中学生のときに2,3回声をかけられました。そのときの自分がもっと傷ついていたら、ついていって、この展示に参加した中高生のようになっていたのかと思うと、他人ごとには思えなくて苦しくなりました。

もし、彼女達が苦しい時、声をかけれるのが男でなかったら…心からそう思った。
彼女たちがまだ、今も苦しんでいることが読みとれて、辛かった。
まだ小さい限られた選択肢の中で生きている彼女達が、買春という方向に行かないようにする責任は、一見違う世界にいる、関わりのない世界にいるように思っている私たちにあると思った。
彼女達は、悪くない。

自分も家を出るまで15年以上虐待をうけていました。
少女たちの手記には思い当たる感情がとても多く、苦しくなりました。
私の家は非常に田舎で、当時はスマホもなかったため、買春者との出会いはなく、売春をせずにすみましたが、もし都会に住んでいたら売春していたかもしれません。
自分の過去と重ねて涙が出てきました。少女たちの力になりたいです。

「大人に言いたいこと」のタイトルを見た時、私に言ってくれていると思いました。パネルにかかれた一言一言をちゃんと受け止めなければだめだと思いました。

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