メンバー

齋藤百合子理事
経歴
大東文化大学国際関係学部特任教授
メッセージ
Colaboの意義は社会的にも、またColaboの活動を求める、支援が必要と思われる少女たちにとっても大きいと思います。社会状況が大きく変化している現在、家族のあり方、学校のあり方、社会のあり方が変化しているだけでなく、本来、子どもを育み、育て、延ばしていく役割を負う家族や学校、そして社会が機能不全を起こしているところがあります。しかし、そうした機能不全という「綻び」は、多くの人が当たり前だと思っている日常生活の中では全く見えません。
幼少から親の虐待を受けて生き延び、10代半ばになって危険から逃れようと家を出て、自宅に帰らない。家族の別離(死別や離婚など)や家庭内暴力の目撃や被害で、傷つき、満たされない思いをどうしていいかわからない。学校に行っても、日常の心身の疲労で勉強に集中できない。など、さまざまな痛みを持っている少女たちにとって、安心して話ができる場所をColaboが提供しているのはとても大事なことだと思います。

田中優子理事
経歴
法政大学名誉教授
メッセージ
私は江戸時代を研究してきました。遊廓を筆頭とする日本の売春がいかに長く、深く日本社会に根付き、女性たちが家族のために自分の性を売ることを余儀なくされてきたか、見てきました。健康を害し、先の希望が持てない仕事であるにも関わらず、日本の売春は家族制度にしっかり結びつき、家族を守るために機能してきたのです。しかし女性は今や多様な仕事に就くことができます。今こそ、互いを人間として尊重する家族関係と社会関係を創る道を開いていく時です。しかし女性を売りものにする業者と、従来の常識や家族観とが邪魔をして、その道のりは平坦ではありません。多くの困難を乗り越えていくために、関わり合うことが何よりも大切です。女性人権センターは、そのために必須の場所なのです。女性の人権を守ることで「人権」の理念を多くの人が持ち、その認識を深めることは、戦争を回避し、地球環境を守る上でも必須です。

角田由紀子理事
経歴
弁護士
メッセージ
コラボが打ち出している壮大な構想は、人生のおわりに来ている私にももう少し生きる希望を与えてくれます。ようやく、私たちは自分の手で活動の拠点を築き、やりたかったこと、やるべきことに心おきなく取り組めると思うとワクワクします。これからの社会の変革は今まで以上のスピードで進めることができるでしょう。女・子どもが安心して息ができ身体をのびのびさせることができる日々を私たちの力で作りたいです。私が社会人になった50年前には想像することすらありえなかったことです。でもこれからは違います。新しい世界を自分たちの手でつくるというのは何と素晴らしいことでしょうか。

細金和子理事
経歴
婦人保護施設慈愛寮 元施設長
メッセージ
私は行き場のない妊産婦と赤ちゃんを支援する婦人保護施設 慈愛寮(現在は女性支援法による女性自立支援施設慈愛jiai)で働いていました。
その施設に来る女性たちは、性虐待や性暴力の被害を受けてきた方たち、性搾取の中に置かれてその中で妊娠した方たちも少なくありませんでした。彼女たちは、妊娠、出産という、自分ではどうにもならないことがなければ、決して支援にはつながらなかっただろうという方が多く、私は彼女たちの後ろには、可視化されないおびただしい数の、支援につながらず置き去りにされている女性たちの存在があることを感じ続けていました。
ですから、そのような女性たちにつながろうとする仁藤夢乃さんとColaboの活動を知ったとき、まさにこれだ!と思ったのです。2014年のことでした。
性を自ら売っていると見られている女性たちが実は、選択肢のない中で追い込まれていることを、私は婦人保護施設の中で見てきました。性搾取は女性に対する構造的な暴力であると言えます。
Colaboが少女たち一人ひとりにつながる支援とともに、女性たちをモノのように買うことが当たり前になっている日本社会を変えようとしていることは、私にとっても大きな希望です。

村田佐希子スタッフ
メッセージ
Colaboでの活動当初、「当たり前の日常」って何だろうと考えたことがあります。単に衣食住が整っていることが「当たり前の日常」なのだろうか、活動をしながらそうじゃないんだと気づかされました。友達のカフェに行ってお茶をしたり、映画を見たり。誕生日を祝ったり、将来に悩む。それが「当たり前の日常」であり、衣食住や安心安全に過ごせる場所は、基本中の基本です。ですが、支援の現場ではそんな些細な日常も贅沢だと言われると知った時、怒りを覚えると同時に、私自身も過去そう思っていた大人の1人だったことにも気づきました。活動をしながら私自身の加害者性に直面することが多々ありますが、この気づきも暴力が蔓延る社会を見て見ぬ振りしない大人であろうと誓ったきっかけのひとつです。 Colaboで活動し始めて3年が経った今、女性たちを取り巻く環境はますます酷くなっています。女性の権利を守り、尊重しろと声を上げると攻撃により一瞬で封じられ、繁華街を歩くと女性の性があまりに簡単に売られ、利用されています。それがこの日本社会で「よく見る風景」「よくある日常」になってしまっています。 女性に対する暴力と搾取が当たり前じゃない社会、安心して安全に過ごせる社会を作りたいと思い、活動を続けています。

太田直子スタッフ
メッセージ
20代の終わりに、東南アジアから来た女性たちが日本人男性に買われている現状に憤り、被害女性たちに寄り添う活動を始めてもう30年あまり。 足元で進行していることに、無自覚だった自分を反省し、Colaboの活動を続けています。 私たちの世代がもっと声をあげて活動を起こしていたら、いま若い女性たちはこんなに苦しむことはなかったかもしれない。 自分が見過ごしてきてしまったことを、いまの若者たちだけに背負わせてはいけない。そんな思いで、Colaboの若者たちと一緒に活動しています。まだまだ、おばちゃん世代のやること、できることはあります。女の子への失言を反省しつつ、女性(男性もですが)を食い物にする、つまり人権を踏みにじる行為がまかり通っているこの世の中を、生きているうちに変えたい!です。

高島紗綾スタッフ
メッセージ
出産と子育てのために育児休暇をとっていたころ、自分が社会と切り離されて、子どもと2人だけの世界に取り残されたような感覚をもちました。小さい子の子育てと仕事をしながら身動きが取れず、孤独だったと思います。そんなときに『難民高校生』を読んで、私にできることからやろうとサポーター会員になりました。その後、スタッフの募集を目にして、その時も自分ができることをしようと、事務局スタッフとして活動することにしました。活動にはメディアの記事になることもありますが、それを支える毎日の積み重ねも大切です。
日々の積み重ねを大切にするのは女の子との関係においても、Colaboと共にいる応援者の皆さんとのコミュニケーションも同じだと思っています。
女性を商品とすることが平然と行われている社会のなかで、子どもを育てていると思うと、親として大人として、それには「NO」といいたい。その取り組みが、Colaboでの私の活動だと思っています。

市川スタッフ
メッセージ
私は、女の子たちにご飯を作っています。
食事がおいしいと思えるのは、料理の味だけじゃなくて、どういう家で誰と食べるかが大きいと思うので、嫌いなものを無理して食べるより、食事ぐらいせめて楽しく、好きなものだけを食べたいっていうことでいいと思っています。でもバランスも大事なので、食べられる範囲でお野菜とかも食べてみようかなと思ってもらえたら。
女の子たちには、いつも笑って、愛情を持って接したいし、お料理も心を込めて作りたいなって心がけています。もちろん女の子たちのためにあるんですけども、スタッフの健康もなくしては活動できないで、スタッフの皆さんにもできるだけ美味しいものを提供したいと思っています。
Colaboは、少女たちのことを第一に考えているとすごく感じます。
みんなが諦めることなく、一生懸命関わろうとしている姿を見ると、日ごろの大人は辛抱が足りないなって。いつも同じようなことを言われても「そうだよね」って話を聞いてあげている。
そういう姿を見て、きっと親だったら「また同じこと言って」と言っちゃうようなことや、自分の子育てでも「家族だからいいや」とつい思ってしまうところがあったというか。ときとして感情的になって、子どもたちにぶつけてたんじゃないかなと振り返ることもあって。
やり直すことはできないけど、今から変えることはできるなって。
人間っていつでも変わることができる。自分を変えることができる。
これからもそうありたいなと思っています。
女の子たちは、Colaboでは、家の中でくつろいでいるような姿ですね。
ソファで寝そべったりとか、スマホ見てたりとか。それがすごくいいなと思ったんですね。
ここなら安心していられるんだな、それがColaboの良さだなって。
女の子たちが、Colaboの人は「仕事としてやっている感がない」ところが他と違うと言っていて、それってなんだろうと考えてみると、楽しんで、やりたいからやっていますよね。
それが子どもには伝わるんだと思います。だってね、仕方なくやってるのと、この子たちといるのは楽しいと思ってやっているのは全然違いますよね。そういうのも子どもの方が敏感に感じると思うんですよ。
児相だって、本当にその子を一人の子どもとして、人間として見て相談に乗ったら、それは時間もかかると思いますけど、サラリーマンですからね。その時間時間で区切られて、はい終わり、みたいな。それは子どもはすぐ察知しますよ。この人、自分のことしか考えてないなって。
人と人との関わりということですよね。機械的じゃなくって。だから、私たちだって腹立つこともあるし、怒るところもあるし、虫の居所が悪くてちょっと機嫌が悪い日だってあるわけですよね。まあそういうのもお互いに認めあって「なんか今日ちょっと機嫌悪いから、言うのやめとこ」と女の子が思っていることも、ひょっとしたらあるかもしれないですよね。
スタッフ同士も平等で、良い職場だから子どもたちにとってもいいんだと思います。目的が同じじゃないですか。子どもたちのために何かしようって思って集まってる人たちだからいいのかなって思います。
女の子たちの現状を知らなかったり、何かしたくても、もう一つ勇気が出せない。そういうことってあるんですよね。
そんな自分を恥じているし、本当に情けないなって思っています。
ただその最初の一歩が踏み出せないという人は多くいると思います。
自分はこんな年だけれども、まだ未熟なんですよね。
だから、いろんな人たちにいろんなことを教えてもらって生きていくしかないと思っています。
完全な人間なんて、この世の中にはいないですけどね。
みんな何かを欠いていて、だからこそ楽しいし面白いし。完璧な人には支えもいらないわけだからね。誰も近づかないだろうし。
自分に抜けているところがあっても、まあいいか、人間だし、みたいな。
大人たちにも一歩踏み出してほしいですね。

Yasudaスタッフ
メッセージ
私がColaboで活動を始めてから得た気づきは、どれもそれまで自分が「当たり前」だと思い込んでいたことを大きく揺さぶるものでした。自分のパーソナリティを支えてきた「長所」の多くが、実は性別役割分業的な価値観を無自覚に内面化した結果だったこと。友人や家族を含む人間関係に支配的・暴力的な要素が潜み、私は被害者であると同時に加害者でもあったこと。さらに、女性として性的に消費される経験が身近にありながら、それを「私の落ち度」「社会とはこういうもの」と思い込まされていたこと。
こうした気づきは、私が大切にしてきた価値観や心の声と向き合うきっかけになりましたが、「何も知らずに生きられたらどれほど楽だっただろう」と思うほど痛みも伴いました。いまもその痛みを抱えつつ、Colaboでの活動を通して少しずつ癒しを得ています。そして、この痛みに向き合いながら活動する過程そのものが、「支援する側/される側」という固定的構造を否定し、支援を必要とする人たちと並走するというColaboの姿勢を自ら体現することにつながっていると感じます。
女性の人権が脅かされ、抗う声が踏みにじられやすい社会を変えるには、「当事者」同士の連帯を強め、痛みを共有しながら共に抗い続けることが不可欠です。
一人でも多くの「当事者」と痛みを共有し、ときには傷つきながらも互いを癒し合い、声をあげながら前へ進んでいける人になりたい。そして前へ進むにあたって立ちはだかる障壁を取り除けるようになりたい。これが、今の私がColaboでの活動に込めている思いです。

稲葉 隆久副代表理事
メッセージ
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