活動レポート
Tsubomi Cafe

報告動画 https://youtu.be/BCgscpJtADc?si=yRDO4QsnPPmsMGV7
蒸し暑い一日。お盆ということもあり、歌舞伎町にはいつもの倍以上の人が集まっていました。観光客も多く、買春目的で大久保公園周辺のホテル街を歩いている人の数も、ものすごく多かったです。少女たちへの声掛けのために街に出る私たちのことも「いくら?」と値踏みしてきます。
はじめてボランティアに参加した女性たちは「こんなにも男たちがニヤニヤしながら、幼い少女たちを買っていることがショックで鳥肌が止まらなかった」と話していました。
今日も警察がスピーカーをもって巡回し「ここでの待ち合わせは迷惑になります。売春の相手方になることも違法です」という案内を日本語と英語でしていました。日本では買春行為は違法であっても処罰の対象になりません。そのため、いくら「違法だ」といっても捕まることはないことがSNSなどを通して世界中ですでに知られており、そのようなアナウンスをしたところで意味がありません。
さらに警察がひどいのは、買春男性に対して、女性にお金をだまし取られることがあるので注意をするように促していることです。日本社会では性を買うことが、女性に対する人権侵害だという認識が法的にもなく、むしろ性売買女性からお金を取られないように気をつけようという視点で注意喚起を行っています。
実際に性売買の現場で、女性が買春男からお金を盗まれる被害は多発していますが、それが表に出ないのは、女性たちが被害を訴えたら売春防止法(客待ち等)で女性が捕まるかもしれないからです。一方、買春者は処罰の対象にならないため、女性にお金を取られたらすぐに警察に駆け込んで被害を訴えることができています。
女性を処罰の対象とせず、性売買しなくても生活していけるように支援すること。
そして、買春者や女性を管理する性売買業者やホストなど、女性をグルーミングし、搾取し、金を吸い上げている人たちを罰する法律が必要です。
そうした法律が制定されている国の人が、自国でできないことがここでできると、日本に買春しにきています。
この日のバスカフェも中学生の少女が利用しました。一日何も食べていない状態で路上に立たされていました。金額が高ければ良いと思っているわけではありませんが、そうした少女たちに対して「値下げして」「ゴムなしにして」と男たちは交渉しています。
そういう少女たちに声をかけるのが、買春者や性売買業者、そして少女を補導や取り締まりの対象とする警察などしかいない状況を変えていかなければなりません。
この日も性売買業者は200人ほどでていて、新人の「スカウト」や「キャッチ」も多く、私たちにも「ホストどう?」「イケメン探してない?」と声をかけてきました。これらは違法ですが野放しになっています。買春者もこの日は200人ほど集まっていました。彼らは全く恥ずかしげなく堂々としています。
一方で、少女たちは「自分がいけないんだ」「自分にはこれしかないんだ」と思わされています。
少女たちが「まじでおじさんキモいんだよね」「本当はこんなことしたくない」と思っていても、ホストや「彼氏」に脅されたり騙されて売春させられていたり、精神疾患があったり、様々な事情のなかで路上に立っています。
そうした支配から抜け出して、体を売らなくても安心して眠ったり、学んだり、暮らしたり、将来のことを考えたりすることができることを、大人が保障すべきです。そういう権利があることを彼女たちに伝えられるように、口だけではなくそれを実現していくことは、大人社会の責任です。
まずは路上で知り合い、バスカフェに来てもらって、関係を作りながら、一人ひとりが自分の生活を歩いていけるように、そして、少女たちが困ったときに搾取や暴力に行き着かなくて良い社会の実現に向けて、これからも活動していきます。
夏休みの時期は、若くして子どもを産んだ女性たちの子どもたちも一緒に夏合宿に行き、海に行ったり、花火を見たりしました。
この日はバスカフェの設営に、夏休み中、Colaboに宿泊していた小学生の女の子が参加してくれました。バスカフェに来た高校生たちにおすすめのお菓子を勧めてくれました。
この新宿歌舞伎町に、お互いを気にかけ合ったり、大事に想いあったりする関係性が生まれる場所があることの意味を日々感じながら活動しています。
私たちの活動は、みなさまからのご寄付に支えられています。活動継続を支えてください。














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