活動レポート
Tsubomi Cafe

昨日(10/29)もバスカフェの開催日でした。9/10の報告です。
報告動画 https://youtu.be/HLG8pOxfgNE
今日のバスカフェもさまざまな少女たちが利用しました。この日はいつものお弁当に加えて、沖縄からのパイナップル、差し入れのキンパやスイカなども提供しました。
DV男からようやく離れられそうだったり、一旦離れられたと思ったらまた戻ってしまったりする人や、仕事関係の相談や、家がなく住むところに困っているという相談もありました。
長い付き合いになってきている少女のなかには深い話ができる関係になっている人も多く、元気でうまくやっているときは顔を出さなくても、困ったときに思い出して立ち寄ってくれるということもあります。
この日も、少女たちに声をかけるアウトリーチには、10代のころに出会い、10年ほどの付き合いになった女性が参加してくれました。「10代のころの自分と重なる」と言いながら、少しでも少女たちがColaboのような、見返りの求められない場所で食事をしたり、スマホを充電したり、休んだりできる場所と繋がってほしいという想いで一緒に活動してくれています。
街には、何年も路上に立つ生活をしている女性たちがいますが、ホストなどの男性や性売買業者にグルーミングされていることも多く、支配とコントロールから抜け出したい思いがあっても、それは簡単ではありません。そういう話ができる関わりを続けていくことが大切だと思っています。
半グレによる「援デリ」(援助交際デリバリーの略)組織が、東北や関西などの地方から少女たちを連れてきて歌舞伎町のホテルに囲い、売春させている問題をColaboは指摘し続けてきましたが、最近も半グレ組織による少女の管理売春が拡大しています。
この日も「お腹空いた」と話す少女が、本当はバスカフェに行きたいけど、「今仕事中だから抜けられない。今抜けたら後で何をされるか分からない」と言ってきました。その間も見張りの少年たちがこちらを気にしてみているので、小声で少女たちとやり取りしました。一日のノルマを達成できないと、暴行を受けることもあり、GPSをつけられて管理されています。
少女たちはこれまでの不信感から大人を信用できず、また現在の児童福祉の枠組みでは彼女たちが行きたいと思える支援の選択肢もなく、警察の対応も良くないことを知っているので彼女たちは助けを求めることをあきらめて、少年たちと一緒にいます。
見張りの少年の上には20代の青年がいて、彼が現場での性売買を管理しています。彼らも組織に管理されています。
そうした状況に対して、行政は具体的な対策を行わず、新宿区が年間1億7千万の予算をかけて雇っている警備員も、警察も、路上に立つ少女たちに責任を押し付け、彼女たちには「どきなさい!」と声をかけるのに、彼女たちを管理する男たちには何も言いません。業者と買春者たちにこそ厳しい対応をすべきです。
先日、Colaboに現職の国会議員の方々が4名いらっしゃり、歌舞伎町の現状を見ていただきました。「悪質ホスト問題」として、問題を一部のホストだけが悪いかのように矮小化して国会でも議論され、実施された風営法の改正が役に立っていない実態も共有しました。
例えば、ホストクラブが女性に借金を背負わせる「売掛」が禁止とされても、「無銭飲食代」などとして女性たちが高額な請求をされ、支払いのために売春させられ続けています。
表面的な対策ではなく、少女たちや女性を搾取する業者を取り締まる根本的な対策が必要です。
私たちが出会う少女の中には17歳、18歳くらいの年齢の子たちが多くいますが、この日出会った少女たちも、3年ほど前から歌舞伎町でいくつもの被害に遭いながら過ごしてきたと言います。14歳くらいまでの間に、大人に助けを求めても適切な対応をされなかったり、選べる選択肢を用意されなかったことから、諦め、路上に出てきています。
そうした少女たちがバスカフェまで来るのは簡単なことではありません。それでも、お腹が空いていると言っていたので、持っていたみかんを渡して、「バスカフェに来ればお弁当もあるし、持ち帰れる食べ物もあるから今度おいでよ」と伝えました。少しずつColaboのことを知ってもらい、関係を作って、生活を変えたいと思った時には連絡をもらえるようにつながっていきたいです。
生活を変えたいと思えるようになるためには、そのための関わりや経験も必要です。
半グレ組織に囲われている少女たちとは、見張りの目を盗んで、一瞬の隙に会話をすることになることになります。「生活変えたかったら力になれるよ」と少女に伝えると「ほんとは抜けたいんだよね」「でも行くところがない」と言われることもあります。
Colaboには、泊れるところや住むところがあり、その後の生活についても一緒に考えられることを伝えて連絡先を交換して、やりとりを続けています。
私たちの活動は、みなさまからのご寄付に支えられています。
実は7月、8月ともに、Colaboは月200万円の赤字となってしまいました。9月までの時点で昨年より1000万円以上寄付が減っており、経済的に苦しい状況が続いています。
活動を続けられるように、ご寄付で支えていただきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。














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