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2026年10月9日の東京新聞に、弁護士でColabo理事でもある角田由紀子さんの論考「売春防止法改正の動きに思う――金銭と引き換えの『性的同意』は存在しない」が掲載されました。
法務省の有識者検討会において、売春防止法の改正に向けた報告書が提示されました。報告書では、これまで処罰の対象外とされていた「購入側」の勧誘行為に対して罰則を科す方針が組み込まれた一方、売買春における性的同意のあり方といった根幹的な議論には及んでいません。
性行為に関する人間の意思は、人間の尊厳の一部です。
今回の論点にとどまらず、全面的に売春防止法について見直す必要があります。
金によって支配—被支配の関係にある二者が対等であるはずはなく、そこに「同意」は成立しない。
金銭の果たす役割とは、女性の性行為への「同意」と、求めることに従うという「屈服」を買い取ることだ。金銭の支払いと引き換えに同意や屈服がされている。それは女性の人間としての尊厳を奪うものであり、暴力と表現するしかない。
臓器売買や人身取引が禁じられているのは、人間の尊厳を売り買いすることになるからだ。性行為に関する人間の意思も、人間の尊厳の一部である。売防法は今回の論点にとどまらず、全面的に見直す必要がある。性の売り買いをしなくても安心して生活できる社会に向けた制度構築が求められている。
――売春防止法改正の動きに思う「金銭と引き換えの『性的同意』は存在しない」(東京新聞)
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