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活動レポート

夜の街から| vol.80 インセルによる女性への攻撃は世界的問題(2025年09月17日)

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報告動画 https://youtu.be/LnuVShRLrew?si=VoY6cfSyc43Aqlef

9月に開催された世界女性シェルター会議に参加しました。シドニーからの報告です。
この会議には、世界60か国から、シェルターなどの活動に関わる活動家、研究者、政治家など女性が1200人集まりました。

今回の会議では、2019年に台湾で開催された前回の会議にはなかったテーマとして、「ミソジニーによる女性支援への攻撃や、フェミニズムへのバックラッシュ、インセルの過激化が複数の分科会で取り上げられました。

Colaboは、性搾取のなかにいる少女を支える活動をし続け、女性の人権について声を上げていることから、2022年から凄まじいデマや誹謗中傷、殺害予告などの攻撃を受け続けています。

裁判でも、そうした攻撃が、ミソジニーを動機として行われていることが認定されていますが、ミソジニーやインセルによる女性支援に対する攻撃は世界的な問題となっていることがわかりました。

会議では、世界で、女性たちがどのような攻撃を受けているかが共有され、インセルがどのように歪んだ価値観を強化し、エコチェンバーでつながり、オンラインとオフラインを行き来しながら現実の女性に対する暴力を引き起こしているかについて、テロ研究を専門とする女性研究者による発表もありました。

Colaboが受けている攻撃は、国内だけの問題ではなく、国際的な問題であることがはっきりとわかりました。

海外では、インセルやミソジニーを内面化して女性を攻撃する人たちがテロリスト予備軍として、過激な集団として国家的に警戒の対象とされていることや、弱みを抱えた男性たちがインセル化しないための様々な取り組みやカウンセリングの実践が行われていることも知りました。

詳しくは11/6発売の『地平』12月号の連載で報告していますので、ぜひお読みください。
https://chihei.net/?author=175

4日間の国際会議を通して、女性たちで連帯して、男社会からの攻撃に抗っていくことの大切さと、今は危険な状態にあっても、おびえずに声を上げ、前に立ち続けることで状況を変えていけることを確認する時間にもなりました。

会議では、買春者処罰法の発祥地のスウェーデンの活動家の女性たちとつながることができました。スウェーデンでは140の女性シェルターがネットワークを作り、性売買に反対して女性の脱性売買を支援する活動を続けているそうです。

日本でも買春者を処罰し、女性の脱性売買を支援する法律が必要だと考えているため、これから互いの国を行き来して、学び合い、性搾取の現状に一緒に立ち向かっていこうと話し合いました。

日本の現状を変えるためにも、国際的な連帯は不可欠です。
今後も国際連帯を強めて、活動していきたいと思います。
Colaboの活動はみなさまからのご寄付に支えられて行うことができています。

実は7月、8月ともに、Colaboは月200万円の赤字となってしまいました。9月までの時点で昨年より1000万円以上寄付が減っており、経済的に苦しい状況が続いています。

活動を続けられるように、ご寄付で支えていただきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。

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